自分が相手のことを友だちと思っていても、相手が自分のことを友だちと思っているかは別だ - 2019.12.02
昨日の続き。
以下の引用は、Googleで上位に出てくるのでWikipediaを参照しました。なにぶんwikiなのでこの情報がどこまで正確かどうかはわかりません。ママ友同士の事件ですが、これ近い人に出会う確率は誰でもありますし、接客業や対人援助職ほどその確率は高そうに思うので、一応記しますね。
A(犯人)は幼児・児童・少女・成人の各時期とも、几帳面で責任感が強く「何々しなければならない」と思い込む強迫性障害、内向的、感受性が著しく敏感であるとされた。また感情の起伏が激しく、感情を表現や発散せず内面に蓄積するなど、感情の自己管理が苦手であった。対人コミュニケーションと対人関係の形成が苦手で友人・知人の関係が乏しかった。自分が他者からどのように評価されているかに著しく執着し、自分が他者から良い評価をされるように対人関係を演出した。客観的に多様な観点から考えることが苦手で主観的に特定の観点だけから考えて思い込む傾向にあった。
Aは内向的な性格で、他者とのコミュニケーションや人間関係の形成が苦手で、長男が幼稚園に入園後もB以外の園児の母たちとは親しくなれなかった。Bは開放的・社交的な性格で友人関係の形成が得意で、音羽幼稚園に子供を通園させている母たちとの友人関係が広がって行った。もともとAとBは相手に対する感情移入の質量が異なっていたところに、Bは幼稚園の母親友達との交友関係が増加し、相対的にBとAとの関係は希薄化していた。
AのBに対する親友になって欲しいと言う期待感、Bにとっては過剰に期待された感情移入に、Bが応えなかっただけでなく、Bの友人関係の広がりによるAとの関係の希薄化が原因で、AがBに対して持っていた親近感が嫌悪感に転化、増大していった。AはBの自分や自分の子どもに対する言動を全て悪意的な先入観で解釈し、Bの言動の一つ一つに耐えがたいほどの嫌悪を感じるようになった。
私はこれを読んで「成熟拒否の病の摂食障害といい、対人恐怖症の重症化といい、精神的未成熟と依存が極まっちゃった人なのかなー」という印象を受けました。東京みたいな都会に、そして女性に特に生息率が高いタイプのように思います。実際、私の周囲でも「こういう感じの人に心当たりある」の声はちらほらありました。
「助けたい病」みたいなヒーロー願望のある男性も、こういう女性につかまりやすいです。ちなみにこの犯人の旦那様は僧侶らしいので、やっぱり「助けたい人」だったのかもしれません。相手と結婚することで居場所を作ってあげれば救えると思い違いをしたのかも?私は、こういう人格は変えられるものではないということを証明したような事件だと思いました。
この事件を教えてくださったメンタルヘルスに詳しいかた曰く「他人を「良い人VS悪い人」の両極にしか分類できないのは、精神の発達が5~6歳ぐらいで止まっているから」だそうです。自己中心的なこの二極思考では、一方的に自分の望ましい相手像を他人に押しつけて、それが 相手には過剰すぎて距離を置かれると「私のことを一番にかまってくれない」という期待外れが憎悪に転じて「酷い!大嫌い!憎い!」になるという・・・どう考えても、これで人間関係がうまくいくはずがないです。
目先の慰めや心地よさを欲して相手の都合に考えが及ばないところが幼稚性の証なんですが、 出会いを自らご破算にしていてもったいない。自分に至らないところがあったんじゃないかとか、同じことを繰り返しているなら自分に非があることを恐れず認めて、失敗の原因や自分の抱える情緒不安定さを精査検討して、関係性をよりよくする方向に発展させればよいのに。 きっと、人間関係ではいつも同じ失敗をしているはずだから。
しかしこれらも精神科医の斎藤学先生によれば「摂食障害の基本にあるのは対人恐怖です。素の対人恐怖に直面できない人が「依存症」という、防衛(衣装=よろい)を「着る」のです。そういう人は、自分がどういう状態にあるのかを考えるのが怖いので、自分に問題があることを認めようとしません。」らしいので、他人はお手上げです。
ただでさえ老いと孤独はセットになりがちなので、老いて直面する現実は、目上の人は既に亡くなり、同世代には疎ましがられ、年下の人には敬遠される・・・みたいな感じでしょうか。 年下の人達は「ゆとり」とか「ミレニアム」とか一方的に言われがちですが、私から見ると、若い人たちほど年長者を「話を聞く価値のある人かどうか」をとても慎重に、冷静に、とてもよく観察して、ちゃんとふるいにかけていると感じます。若くてもしっかりしている子は、本当にしっかりしていますから。
ちなみにこういう感情が不安定で内向的な性格は、老化で体力も衰えてくると感情の起伏の激しさも次第に落ち着くとされるそうです。しかし実際に私が見聞きした話によると、80代や90代になっても「私、あの人が嫌い。だからあなたにもあの人と仲良くして欲しくないわ」みたいなことを言ってくる人はいるようです。
なので「歪んだ人格は本人が直そうと思わなければ何歳になっても治らない」と心得て、わかっちゃいるけどやめられないし止まらない状態にあると理解しましょう。
手厳しいように聞こえるかもしれないけれど、 こういう人を治す助けにはなれないし、中途半端に関わると最終的には逆恨みされる可能性が高いです。だからこの場合は「仕事はちゃんとしながらも、あくまでも仕事でのみ対応する」が正解。ちなみに、こういう人や人格障害に対応する精神医療従事者も「決して1対1で相手をしない。必ず複数名のチームで相対するのが鉄則」なのだそうです。
ついでに述べますが、そもそも自分が相手のことを友だちだと思っていても、相手が自分のことを友だちだと思っているかどうかは別です。人間関係は相手あってこそなので当たり前といえば当たり前なんですが、言語化できるほど認識していなかった人もいるかもです。なんと、お互いが友だちと思っている確率は、たったの50%、場合によるとさらに少なくてわずか30%だとか(笑)。これを淋しいと受け取る人もいるかもしれませんが、私はウエットでベタベタしたつきあいよりも、そのぐらい自由な方が風通しがよくてむしろ好ましいと思います。