ロレッタブログ

質と量には気をつけたい - 2020.01.25

ワインバーを経営している相方がよく言うこと。

「酒質が悪い酒は飲まないほうがいい。身体壊すよ。安く酔える酒はヤバいから気をつけて。」

私は酒質という単語を初めて聞いたので、「それって何?どういうことを指すの?」と、いろいろ教えてもらいました。あまりにも低価格のお酒は、薬局で販売されているエタノールと同じものが入っているのだそう。そんなものが口内に入り、食道、胃粘膜、腸などを通過して吸収されるのだから、美味しくないとか味の問題だけではなくて、悪酔いするし、アルコールのまわり方も、それによる健康被害も酷いものになるのだそう。

日本は芸能人が薬物で捕まると話題にはなるけれど、アメリカほど薬物依存症が多くないのは、まだまだ薬物が入手しづらく価格も高いせいなんじゃないかな。一般人レベルでは、薬物の代わりにコンビニでも手軽に買える安価で高濃度のこういうアルコール飲料が、日本のかなりのと言うか、きっとほとんどの依存症の受け皿になっているのだと思う。ほかにあるとすれば、パチンコでしょうか。

アルコール依存症患者にしてみれば、電車内の季節のビール新発売の広告や、TVで流れるゴクゴクおいしそうにビールを飲みほすCMなんか、もう悪魔の誘いみたいなものでしょうね。覚せい剤は、さすがにTVの再現VTRやイメージ映像では依存症患者を刺激しないように、白い粉や注射器を映像で流さないようになってきているけれど、お酒はほんとうに無防備ですよね。 以下、松本先生のインタビュー。

→●ストロング系チューハイに薬物依存研究の第一人者がもの申す 「違法薬物でもこんなに乱れることはありません」

ジュースのような口当たりの良さなのに、アルコール度数は9%と350ml缶1缶で日本酒1合半分のアルコールを含むストロング系チューハイ。薬物依存研究の第一人者が「危険な薬物」と警鐘を鳴らしています。

 

→●薬物に過剰に厳しく、アルコールに甘い日本

コンビニでもスーパーでも発泡系飲料の棚の大半のスペースを占めるようになったストロング系チューハイ。薬物依存症研究の第一人者は、日本の規制のいびつさにも言及します。

想像を絶する激務でげっそり痩せた友人が、日中の仕事のテンションを落とせなくて、明け方にこの類のアルコール度数の高い缶チューハイを何本も飲んで眠っていた(正確には気絶)のですが、今春から閉鎖病棟に半年間入院するらしい。見た感じ統合失調症ではなさそうに思ったのだけど、躁うつ病かな。半年って長いのかな、短いのかな。入院までに生きていてくれるといいな。

誰もが認めるルックス抜群の高身長の美男子で、センスもよくて、30代前半で数千万を稼ぐ高学歴高収入の超エリートで、それでもやっぱり自分のことを好きになれなくて、頼り下手だったけれど、そういう躁鬱な彼のことをみんなわかっていて受容しているのだけれど、本人が自分を受容できない。しばらく安全な場所で心身ともに休んできてください。

0か100かの二極志向の完璧主義で、孤独に弱いのに 周りの声を聞きいれ、自己受容できない人ほど、つらい状況から逃れるつもりが依存症になりやすいです。

そして、女性は男性よりも体質的に2倍ぐらいアルコール依存症になりやすいです。色んな女性を見ているとよくわかるのですが、特に更年期前後ぐらいから、アルコール依存症になりやすいですし、実際になっていく人も珍しくないです。くれぐれも量と質にはお気をつけくださいね。