ロレッタブログ

処方施設検索 - 2020.01.29

もう20年前の、私が大学生の頃の話。友人が避妊に失敗して、排卵日と近かったので、どうしようと慌てていたことがあります。「心配なら、モーニングアフターピルを病院で処方してもらったら?」と伝えたのだけど、当時はこの緊急避妊薬のことをほとんど知る人がおらず、どういう仕組みで作用するのかを詳しく説明したのでした。

日本家族計画協会の北村先生が、さすが!の検索サイトを作っていたので、ご紹介しますね。

https://www.jfpa-clinic.org/s/index.php

ようやく最近は低用量ピルが普及してきたけれど、「ホルモンをいじるなんて」「ピルのんでるって、あなたヤリマンなの?」みたいな時代錯誤の偏見や発言は未だ散見されますが、前時代過ぎる知識の欠如のほうがむしろ心配です。

日本人の女性って、異性の支えと承認なしに生きられないと、はなから思い込んでいる人が多いように思います。だから異性に拒絶されることを恐れ、嫌なことも嫌と言えず、機嫌をとり顔色をうかがうことに終始し、愛されて庇護されなければ生きていけない(=己の人生を他人に丸投げ)とすがる傾向があります。これでは自分の身体を自分で守り、人生のハンドルを自分で握るなんて、できるはずがない。

これが反転すると、「フン!男なんて興味ないわよ!ケッ」みたいなつっけんどんだったり高飛車な言動になりがちですが、これも意識しすぎの現れですからね。異性からの評価が「有り」か「無し」かに右往左往するのではなく、自分は自分でいることに心地よさを感じられていれば、それでいいんじゃないかと思います。そういう人は、周囲の人の同性異性問わず、感じがよく映るはずですから。

日本は、どうも「いい学校入れるように勉強しなさい」「高い給料がもらえるようにいい企業に入りなさい」「リストラされないようによく働くなさい」とばかりを教えていて、生きるのに一番大事な心身の健康管理について、ちっとも教えていないように思えてなりません。男女問わず、自分の心身を自分でないがしろにしている人がほんとうに多いです。身体が傷ついたら、心だって傷つくんです。どちらかが傷ついたのに、もう片方は平常のままなんてことは、ありないんです。自分の心身を守り育むのは、なによりも一番大事な仕事です。