ロレッタブログ

Exercise is Medicine(EIM) - 2020.05.25

トレーナーの知人が教えてくれた事実。

アメリカのエクササイズ人口は40%らしいのですが、なんと日本のエクササイズ人口はわずか4%以下だそうです!

その4%の内訳も、わずか数回やたった数か月であきらめて、流行りのエクササイズに反応しては飛びついて、また止めて・・・を10年以上繰り返しているような人もいるでしょうから、十年以上の単位で日常的に運動を習慣づけて継続している人は、日本ではもっと少ないでしょうね。もしかすると、100人に1人いればよいかもしれません。実際に色々な人を見ていて、そう思います。

その運動の質は別として、日本とは比較にならないレベルのアメリカのフィットネス人口の多さと、格差も激しいけれど健康意識の高い人はとことん高いという傾向は、やはり見習うところがありますよね。女性美には美しさだけではなく、他人を圧倒するようなパワフルな迫力が求められる国ですから。パワフルな女性というと、マッチョな女性と勘違いしたり、態度が大きくて偉そうなのと思われがちですが、スーパーボウルで圧巻のパフォーマンスで魅了したジェニファー・ロペス(50歳)みたいな感じ、というと伝わるでしょうか?ちなみに、か弱いとか幼稚とか儚げとかだと、大人扱いどころか女扱いすらされないので論外です。性成熟以前の女児扱いでしょうね。

欧米のスポーツ医学ではもはや常識の概念が『Exercise is Medicine』です。日本ではまだあまり周知されていませんが、日本人の心身の悩みや病のほとんどは、毎日十分に体を動かすことで解決できるというのは、まぎれもない事実です。ヒトは動物なのに、「動き」が足りなさすぎるのです。

運動が健康にいいことは頭では理解しているのに、実際には運動しない人が多いわけですが、心身の全般的なコンディションが低空飛行状態のままでは、どうしても人は体調を崩しやすくなります。その状態で過ごしていれば、病気にかかりやすくなりますし、ケガや故障もしやすくなります。心身全般のパフォーマンスが落ちているので、予後の回復もすっきり治るというよりも、「治ったと思ったのに、なんとなくまだ症状が残っていてしんどい」というようなお話もよく聞きます。もしその状態で何年間も過ごしていれば、ツケは生活習慣病になりますし、メンタルは鬱や認知症になりやすく、心身がさらに衰えると50代や60代でも介助や介護が必要になったり、最悪の場合は寝たきりになりかねません。

コロナだけではなく、ごく一般的な風邪やインフルエンザなどの感染症の流行時にも、健康的な生活を送り標準体型を保っている活動的なライフスタイルの人と、運動不足で多飲多食の人を比べると、やはり後者の方が感染しやすいタイプになってしまう・・・というのは、皆さまもなんとなく想像できるのではないかと思います。お客様から聞いた話によると、「夏でも毎年インフルエンザにかかっている人が同じ会社にいる」そうです。そういう人は、そのままだと50代か60代で死んでもおかしくないですよ、ほんとに。

ただし、ここで強調しておきたいのは、運動は身体が動く限りは万能なのですが、たとえ糖尿病が重度に進行してしまうと運動すらできません。できるとしても少しの怪我が下肢の切断や命の危険に繋がりますし、失明のリスクもありますから、できることも限られてきてしまいます。骨粗しょう症や関節や骨の変形などで歩行困難になれば、運動というよりも「動き」の程度はリハビリの範疇になるかもしれません。体重過多も膝や股関節や足首などの関節に重量分の何倍も負担がかかりますから、まず痩せないと運動らしい運動もできません。つまり、生きることをなめて漫然と過ごし、いざ怪我や病気になってから焦るよりも、その手前の段階で運動をしたほうがはるかに効果的なのです。

2週間動かなければ、7年分の筋力を失います。「今日の自分の行動の選択」の連続に自分の未来があります。ご自分でなりたい未来をぜひつかみ取ってくださいね。

Exercise is Medicine® (EIM), a global health initiative managed by the American College of Sports Medicine (ACSM), encourages primary care physicians and other health care providers to include physical activity when designing treatment plans and to refer patients to evidence-based exercise programs and qualified exercise professionals, especially those with the EIM credential.

EIM is committed to the belief that physical activity promotes optimal health, is integral in the prevention and treatment of many medical conditions, and should be regularly assessed and included as part of health care.