ロレッタブログ

髙島屋資生堂展「美と、美と、美。-資生堂のスタイル-」展示風景|資生堂 - 2020.05.20

昨夏ご紹介した、日本橋高島屋で開催された資生堂展が、Web公開されています。

「美と、美と、美。-資生堂のスタイル-」展

個人的には、この展覧会では日本人女性のメイクアップの変遷が圧巻でした。近年若年層に大流行した「オフェロメイク」「イガリメイク」をそうとは書かずに「湯上りメイク」と表現していて、天下の資生堂のプライドを感じました!!

どういうことかというと、バブルのころは強気の肩パッド入りのファッションに多色遣いのアイシャドウパレットを塗りフューシャピンクの口紅という攻撃的なメイクが流行りました。

しかし、バブルが崩壊。以後は「働くのって大変そう。だったら誰かに養ってもらいたい願望」が高まり、非常に保守的でわかりやすく庇護欲をかきたてるモテメイクとガーリー系ファッションが流行った。エビちゃんファッションとか巻き髪、不況だから花柄が流行る。

そして、「モテメイクしても、ぜんぜんすぐ結婚にこぎつけられなくない?」と女性陣が焦ったのかどうかよくわかりませんが、ついに近年は「口説いたらすぐやれそうな顔」が大流行したわけです!!

ポイントは、性的興奮真っ最中の顔を連想させる、ピンクのアイシャドウと、頬の中央の目の下すぐのところに濃いピンクのチークを入れること。「オフェロメイク」とか「イガリメイク」という名前ではやりましたよね。分かりやすく言えば「発情時のアヘ顔」なので、顔を撮影する時は斜めの角度から、伏せ気味の流し目で口元はツヤたっぷりで、ぽってりとしたボリュームを出して、かつだらしなくポカンと口を開けておくのがコツ。

ちなみに、私はお世話になっている歯科で歯科衛生士の方(20代?)がこのメイクでしかも色もラインもすべてが濃いめで白衣着用だったので、午前10時の中野区の歯医者にいるはずなのに、まるで夜の歌舞伎町のコスプレキャバクラにいるような不思議な気持ちになりました。行ったことないけど。メイクにもTPOはやっぱり大事ですね。アヘ顔メイクは職場仕様のメイクじゃないんだよ。

なので、私はこのコロナ禍で日本人女性のメイクが次にどう変化するのか、非常に興味津々です。