ロレッタブログ

タトゥーとアートメイク - 2020.07.23

外出自粛中にタトゥー入れる人も多そうな気がするので、一応書いておきますね。過去ブログでも何度か言及してますが、異物を体内に入れるわけですし、長期的なリスクを多角的に精査検討したほうがよいですよ。

お客様からも除去についてご相談を受けることがあるのですが、どなたも結構「考えなし」にやってしまっています。若い時は良くても、年を取ってからその柄が素敵に見えるかどうか、アレルギーなどのリスクについて、除去したくなった時の事など、急いでいれなくてはならないもの(ってあるのかな?)でないのなら、熟考しておいたほうが良さそうです。

アートメイクも、加齢とともにたるんできて、妙なラインになってしまった人も、しばしばおみかけします。ぶっといラインで「びっくりした目」みたいになっている人も多いですね。印象としては、表情が1つしかないつまらない感じになってしまっているなあ・・という感じです。

あとね、下記で紹介している動画で語られている「エステが行っていたアートメイク」で酷い目にあった方もたしかにいらっしゃいます。私がお客様や知人から聞いたトラブル事例はこんな感じです。

  • アートメイクを入れたことでまつげがほとんど抜けてしまった
  • 眉のアートメイクが自然な仕上がりで、とオーダーしたのに、仕上がった眉毛は真っ黒で濃すぎて海苔みたいになった。薄くなるのに20年以上かかったけれど、今でも十分にまだ濃いと思う。毎朝パウダーファンデーションで20年間カバーしつづけていた。
  • まつげパーマのお店で、髪の毛用のパーマ液を使用していたらしく、眼や瞼に健康被害が出た。
  • まつげパーマのパネルだか器具が眼球にあたって、目が真っ赤になって、しばらく痛くて眼科に駆け込んだ。

・・・どの業界にも適当な人はいるのでしょうが、あまりにも危ないです。残念ですが、エステ業界が世間的にいまだになんだか胡散臭く信用度が低いのは、こういうことが未だに起こっているせいもあるでしょうね。

アートメイクもタトゥーも、レーザーで除去できると安易に考えていてはいけません。除去には、費用も期間も痛みも、入れるときよりはるかにかかると思っておいたほうがよいです。そして、除去後の皮膚は決して元通りにはなりません!!たしかレーザーで除去困難な色は黄色と緑色だったと思うのですが、そういう色を入れている方を外出先でお見掛けすると、他人事ながら心配になってしまいます。

レーザーは日進月歩の分野ですが、「除去しづらい色もある」「損傷した皮膚は何もしなかった皮膚のような状態には戻らない」「除去にはレーザーよりも切除のほうが適している場合もある」という事実を知っておいた方が良いと思います。切除、つまりタトゥーの部位の皮膚を切って、縫うわけです。しばらくツレた感じもあるでしょうし傷も残るでしょう。腕とか首とか皮膚が薄くて伸展するところとかね・・・。

ちなみに私の友人は、脳梗塞の後遺症でアイラインやアイブロウを描くことが困難になり、アートメイクを検討していたことがあります。いざというときはこんな風に上手に利用しながら、でもリスクも忘れずに、冷静な頭でよく検討したいですね。

だいじょうぶ?身体でアート