ロレッタブログ

心の痛みの多様化 - 2020.09.04

お酒を呑まなくなると驚くほどアルコールに弱くなり、月に1回も呑みにいかない生活になってもう数年。もともとおうち大好き派だったのですが、仕事もますます忙しくなり(本当にありがたいです!!)2丁目にも足を運べていないのですが、ママや常連さんとお会いしてお話したいな。自分の生活で大切な関係や存在を再認識できる時期ですね。

伏見ママのインタビューがWeb上にリリースされました。月刊バディ2019年3月号掲載の記事です。

 

【第6回/ゲイカルチャーの未来】90年代に影響を与えたゲイカルチャーの元祖インフルエンサー/伏見憲明インタビュー


メディアなどで「LGBT」が喧伝されている割に、とくにゲイがムーブメントに盛り上がっているように見えないのは、心の痛みが多様化しているからなのかなぁ、と。同性愛者であることで傷ついてきて、ムーブメントの言葉で自己肯定できました、というような古式ゆかしいタイプはどの世代にもいるけれど、若い世代は同性愛の問題よりも、モテ非モテとか、イケメンとかブスとか、社会的地位が高いとか低いとか、周りに比べてお金があるなしなんていう極めて個人的な問題、マウンティング格差で傷ついているというか。個人の価値観をベースとした悩みの方が大きいというのは、ある意味、平等な世の中に一歩近づいたとも言えるけど、裏を返せばもはやゲイという共通点だけでは繋がれないということでもある。

僕らも若い頃は目上の存在を「年寄り」と一括りにしてウザいと思っていた。中年以上は説教したりうんちくを垂れたり面倒くさいだけだった。だから老け専でもない限り、若い人と年寄りに接点もなくて。でも実は彼らは、衰え行く自分の不安をごまかすために説教していたんだよね。それは自分の存在不安ってやつでね、今はその気持ちが僕にはよく分かる。