ロレッタブログ

災害は人に何をもたらすのか - 2020.09.13

数年前まで年4回、エンビロンユーザー向けに配布されていたLiveActiveの巻頭には、戸澤会長のコラムが掲載されていました。今回ご紹介するのは熊本の大地震後に記された回のものですが、毎年のように日本全国のどこかが大規模災害に見舞われている今、読み返すと、ちっとも進歩していない避難所や被災者の扱いに愕然とします。

先進国とは呼べないほどプライバシーを軽視したお粗末な避難所、助かった命と機能の維持向上や自尊心の回復に欠かせないスキンケアや運動もどこまでも後回し。

まずい飯でも食えればいい、雑魚寝でも寝られればいいというふうに適当に扱い、避難生活の環境悪化などをによる関連死の方が災害そのものの死者数よりもはるかに多い日本は、災害対応は後進国です。もういい加減、脱却していい頃なんじゃないかと思います。