ロレッタブログ

「不平不満老人」にならないために 手遅れになる前にできること - 2020.10.07

組織勤めの人や、家庭内や実家に留まっている人に「あるある」な系以降かなあ・・・と感じました。20代や30代でもこんな様子の人はいるし、50代60代に達した人でもいるにはいるので、若いと精神的に自立できていなくて、年を重ねれば自立できる、というわけにはいかないというのが、よくわかります。メンタルの成長に、年齢はあまり関係ないみたいですよね。

ただし、やはり50代前後になると生き方が固まってしまっているので、本音ベースでは自分を変えたくないし変わる気が無い人が圧倒的に多くなるかな。

→●「不平不満老人」にならないために 手遅れになる前にできること

組織に縛られている、ということは、規則だらけであるようでいて、自己決定権が限られているという点では楽でもあります。しかし、長年、この「縛られることによるメリット」を享受している人は、同時に「やらされてる感」も自らの中で育てている場合があります。

 何か物事を行うときに「こういう指示を受けたから」という発想でこなすのが、「やらされてる感」です。私のカウンセリング経験から言うと、定年後、虚しさにとらわれてしまうような人は、どうも、マネジメント職にある人よりも、「与えられた仕事をきちんとこなしていく立場」だった人に多いようです。あまり自己裁量権がなく、仕事を与えられることに慣れていた人が新たな環境に移ると、それまでとのギャップを大きく感じ、心身への負荷が高まりやすいのかもしれません。

 「やらされてる感」のメンタリティを引きずったままリタイアし、新たな環境に身を投じたとします。受け身の人は、無意識のうちに、周囲に「何か指示してくれるもの、準備してくれるもの」と期待します。やりたいことがあれば、自分で準備し、行動し、責任をとらなければならない。それをせずにただ待っているだけ。しかし、誰かが指示してくれたり、準備してくれたりするのを待っているだけでは、現実はそううまくはいきません。新たなコミュニティや家族への期待値を一方的に高め、期待通りにいかないギャップに直面し、「本当はやりたいことがいっぱいあるのに、やらせてもらえない」と被害者意識を抱くようになる。このようなタイプの人を私は「不平不満老人」と呼んでいます。

いつも誰かのせいにして被害者意識でいる人の話は退屈でつまらないと相場は決まっていますが、最も退屈でつまらないと感じているのは本人なのでしょうね。でもそんな自分を変えるよりも、周りに変わることを期待するタイプだし、それは不可能と理解するのが社会性だしそんな期待は外れるのがまた相場と決まっているので、余計にひとりでいつもイライラしているから怒りっぽくなり、怒りっぽい人からは人が離れていくと相場は決まっているので、さらに孤独になり、ますます頑固になり・・・という無限の負のループに陥るのでしょうね。

私はつい、「そんな風になるよりも、もう少し手前にどうにかならなかったのかな?」と内心思ってしまうのですが、関わってもろくな事にはならないし、勘違いされてなつかれてもこちらが困るので、怒りっぽくて機嫌の悪い人には近寄らないようにしています。

人の役に立つのは大切ですが、自己犠牲は良い結果にはつながらないので、いつでも自分の幸せと大事な人との人間関係を最優先にしたほうが良いですね。