ロレッタブログ

ソフトドリンクよりも砂糖が多いフルーツジュース - 2021.02.02

しばらく前に流行ったスムージーや果汁100%のフレッシュジュースについて、質問をいただきました。

スムージーやジュースのつくり方に関しては、食物繊維を捨てる派と残す派とがあるらしいですが、私はもともと作らないし飲まないし買いません。

本来食事は「飲む」ものではなく咀嚼するものなので、総入れ歯とか口腔内をオペしたとかでもない限り噛めるものを液状にして胃に流し込む意味はないかな、と考えています。いくら今現在定期的に歯科でメンテナンスしていても、長生きしたときに口腔内環境が悪くなれば、食べものを噛みたくても噛めない日は来るので、若いうちから流し込まなくてもいい気がするんですよね。

他にも理由はこんな風に沢山あります。


  • 果物は房のまま食べた方が食物繊維も同時摂取できるので血糖値の上昇も緩やか
  • ジューサーは部品がいくつもあるので洗い、乾かし、組み立てるのが面倒
  • 調理器具にキッチンの場所を取られたくない
  • コードが邪魔
  • 壊れて捨てるのも面倒
  • しかも処分には粗大ごみ処分費用までかかる!
  • 果物は噛んで食べたほうが美味しい
  • 加工すればするほどビタミンが消失する
  • まな板と包丁で切って食べて片付けるほうが所要時間が短く、片付けも楽

ということで、基本的には私は自分がものぐさなのを自負しているので、自分にとって基本的にいかに楽しながら健康にいられるかを考えたときに、「加工するよりもそのまま食べる」という方法を選んでいるだけで、決して「健康と美に対する高い意識とモチベーション」みたいなのが人何倍も突出しているからフルーツジュースをさけている、みたいな高尚な理由や動機によるものではありません(笑)。

子供の頃にたっぷり遊んだ暑い夏の日に、よく冷えた搾りたてジュースを飲んでとても美味しかったのも、よく憶えていますから。

でもね、レモンやユズを自宅で絞ってドレッシングやポン酢を作ったことがある人なら知っているはずだけど、グラス1杯のオレンジジュースを作るためには一体何個のオレンジが必要なの?と考えると、5個とか6個とかが必要になると思うんですよ。美味しいは美味しいんだけど、オレンジを5個も6個も食べるのはそれなりに時間もかかるし、途中で飽きたりお腹いっぱいになって「もういらない」となりそうですよね。

でも、ジュースなら一気飲みもできてしまうので、血糖値は文字通りスパイクしてしまう・・・角砂糖ならいったい何個分を喉に流し込んでいることになるのでしょうか?知りたいかたは、下記の記事と動画をぜひご参照ください。

→●That cup of fresh fruit juice could contain as much sugar as a soft drink

The board recommended that consumers choose whole fruits over fruit juice and to limit fruit juices to no more than one glass a day. This is aligned to the World Health Organisation’s recommendations to limit the intake of sugar, the spokesperson added. 

To maintain a healthy weight and prevent diabetes, we should limit our intake of all types of sugars – both naturally occurring and added,” she said. 

Dr Kalpana acknowledged that being out on a sunny day could leave one craving with the feel of a cold fruit juice hitting the throat.

“They can get a small portion, with ice, and specify for it to be made without sugar,” she said.

この数年を振り返ってみても、搾りたての果汁を飲んだのは、相方が連れて行ってくれるバーでいただくフルーツカクテルぐらいかもしれません。尊敬するバーテンダーに目の前で作っていただくフレッシュジュースのカクテルです。こういう機会は自分の中でも別格かつとっておきの贅沢にとっておきたいので、これも年に1回、1杯だけあれば十分です。

ちなみに、カクテルにはリキュールも加わるので糖分はさらに増していると心得て、外でカクテルを吞んだら、その後しばらくの間はいつもよりも意識的に炭水化物やカロリーや糖質を減らして調整するようにしています。頻回に飲んでいると、あっというまにお腹にお肉がついてしまいそうです・・・!40代でついた贅肉は、落とすのが本当に大変なのを重々分かっているので、贅肉がつかない&つけないルーティンを日々続けるほうが私にははるかに楽なのです。(←ここでも「基本的には楽をしたい性格」が出ましたね。笑)

どうしてもこのタイプのジュースが好きな人は、こんな風にごくたまの機会の素敵な楽しみにその存在をとっておいてみてはどうでしょう?お菓子やおやつと同じ「とっておきの贅沢」に格上げすればいいと思うんですよね。おやつもお菓子もジュースも、なにも毎日ジャブジャブ注いでガブガブ飲んだり食べたりしなきゃいけないものではないのだから、果汁が好きならジュース自体がそもそも超一級の高価なものだけを買うようにして、それを冷凍キューブにしておいて、美しい小さなグラスに1杯だけ味わうとかにする。そのグラスも、割れたら心が痛くなって後悔しちゃうぐらい高価で超薄-いグラスを、フルーツジュースを飲むだめだけに1つだけ買う。したがって、頻回に飲んで雑に扱うと、すみやかにグラスが割れるという不運に見舞われたり、経済的打撃をこうむるように仕掛けておくわけです(笑)。こうなると、ジャブジャブゴクゴクとはいかなくなるはず。

頻回に手を出しやすいものを、手を出しにくいとっておきに格上げして誘惑を遠ざける工夫って、頭使って考えたら意外なぐらいけっこう簡単に幾つも思いつくはずですよ。

この番組も面白かったですよ。ジュースクレンズや自家製ジュース、コールドプレスジュースなど様々なジュースについてもリサーチしています。