ロレッタブログ

ピラティス、100年の歴史と誕生秘話 - 2021.04.09

ジョセフ・ピラティス氏が自身のワークアウトであり思想「コントロロジー(後にピラティスと呼ばれる)」を生みだしたのは100年前。あまりにも早かったその歴史を紐解く記事を見つけました。

 

ピラティス氏57歳、そして82歳の姿です。姿勢は「姿の勢い」のとおり!

ピラティス、100年の歴史と誕生秘話

「ジョセフ・ピラティスが遺したフィットネスの功績はいたるところに存在します。体幹と呼吸に焦点を当てたワークアウトはすべて、ピラティスの影響を受けているのです」

暇つぶしに島の痩せこけた猫たちがネズミや鳥を追いかけているのを眺めていたピラティスは、そのエネルギーと敏捷性に驚嘆した。それは、マン島に収容されている人々の身体的、精神的状態とは大きくかけ離れたものだった。ピラティスは猫の動きを研究し、頻繁なストレッチが猫たちに活力を与えていると結論付けた。そしてピラティスは、人間の筋肉を伸ばすための一連の運動を考案しはじめ、収容所にあった病院のベッドを利用して、荒削りながらもワークアウト器具を作り上げた。

自分の身体で試した結果に満足したピラティスは、その療法を収容所の囚人たちにも教えた。まさに、囚われの聴衆を相手に指導していたのだ。このワークアウトによって、1918年にスペインかぜがマン島に及んだときも囚人たちは誰も病気になることなく、戦争が終わったときには戦前よりも健康になっていたと語り継がれている。

https://www.vogue.co.jp/beauty/article/2019-08-05-pilates-cnihub

コロナをこわがり、運動やセッションを控えるほうが愚策ということがよくわかりますね!免疫増進には運動は欠かせないのにも関わらず自ら自宅に閉じこもるのは、健康にはマイナスにしかならないのです。私はコロナよりも、無知で自分の寿命を積極的に縮め、衰弱に拍車をかける、このような「積極的運動不足の生活」を選択するほうがよほど怖いです。

ちなみに、「10回で違いを感じ、20回で見た目が変わり、30回で体のすべてが変わる!」というピラティス氏の言葉はよく引用されますが、現代人は20代や30代の方であっても、その筋肉の質と量は衰弱した高齢者並みに著しく低下しています。20代や30大でも尿漏れするレベルの低下です。「私はまた漏らしてないから大丈夫ね」と思うのは大きな間違いで、座りっぱなしの生活がメインなら「もうじき私も漏らす」ぐらいに考えておいた方がベターで、それは現実です。

したがって、私がお客様を観察している実感としては、「現代人がピラティスを最低週3回以上3か月以上励行して、30回を超えたぐらいでようやく少し変化を感じられたらまだ良いほうかな・・・?」と思います。そのぐらい現代人は動かない生活により「動けない身体」になっていますし、少々変化したところでご本人がそれを感じ取ることができないぐらい、神経系も弱化しているからです。

なお、座りっぱなしの生活の方で、ピラティスの励行ペースが週1回では、改善よりも現状維持になります。それでも長時間の座位生活では老化と衰弱は加齢とともに免れません。詳しくは当サロンのピラティスメニューのページをご参照ください。

我々の骨格筋は、脳と神経系のコネクションを随意で発達、発展させ、その動きも文節的かつ統合的に動かせてはじめてその機能を十全に発揮します。やればやっただけ、やらなければやらなかっただけ、が骨格筋と脳神経系のコネクションと可塑性の特徴です。

現在、世界中で熱心に支持され行われているこのピラティスのブームを、ピラティス氏が目にすることができたら、どんなに喜んだことでしょう!ピラティスとの出会いと学びは、私の人生の中でも最大のラッキーの1つです。