ロレッタブログ

糖尿病の「しめじ」と「えのき」 - 2021.05.19

今日も糖尿病ネタです。サイレントキラー糖尿病で引き起こされる合併症を「しめじ」、そしてより深刻な合併症を「えのき」と呼ぶそうです。ご存じでしたか?

薬開始を躊躇しているうちに数ヶ月〜数年の歳月が経過してしまい、いつの間にか合併症が進んでしまうかもしれません。

 薬を使うか、使わないかが問題ではありません。要はデータを良くすること。合併症を起こさないとされる基準値まで下げ、それを維持していくことが最も大事なのです

待ったなし!糖尿病合併症について  〜しめじ? えのき?〜(シリーズ「糖尿病」㊶)2019年7月26日(金)行徳新聞

自分を変えられない人は、男性なら相変わらず深夜にラーメンやチャーハンを食べていたりする。お酒も常飲。女性はお菓子やアイスクリームは常食するから買い置きは欠かさず、フルーツも大量摂取し、フルーツジュースもガブ飲み。白米もクリームシチューも大好き。甘いものは複数個購入かクッキーなら箱買い。言い訳だけはみなさんは饒舌だから、病院に行かない理由も食べ物を変えられない理由も、お酒を止められない理由も、運動が続かない理由も、いくらでも列挙できる。脳は大量の脂肪と糖で麻痺し、暴走はさらにブーストされ、自己抑制はますます気かなくなり、生活習慣病は進行するばかり・・・。

おそらく患者の種類には2パターンあって、1つ目は情報弱者で健康によいライフスタイルをそもそも知らない人(カップラーメンチャーハンお菓子アイスクリームお酒etcetc)、2つ目はお金も情報もあるけどストレスも過多なので贅沢な暴飲暴食が止められない人だと思うんです。前者に必要なのはこういう恐怖映画による教育や啓蒙なのでしょうが、情弱で理解力が乏しいので糠に釘、暖簾に腕押しになりがち。後者の人達は贅沢なお店での暴飲暴食豪遊や店スタッフからのチヤホヤをステイタス誇示とうっぷん晴らしにしがちで、プライドも非常に高い人が多いです。こういう人達はお金はあるんだからストレスリリースの方法自体の変容が必要なんですが、プライドが高いのでまたこういう助言には耳を貸さないんですよ(笑)。こういう人達の発散パターンはドーパミン分泌促進系ばかりなので、高ぶった交感神経はちっとも収まっていません。だから副交感神経優位にするセロトニン分泌を促進するストレスリリースをしたほいがよいのです。まあ、そういう提案もその理屈も方法論も、このブログにこれまでもうさんざん書いてきていますし、それを読んでいてもなかなか習慣化どころか実行していただけないのは、私自身お客様と相対していて日々痛感していますし、自分の無力さを思い知るばかりの日々です(苦笑)。

このタイプの人と遭遇するたびに、「医療者ではない立場の人間にできることって何だろう?」と毎回考えさせられます。おそらく、私も含めた周囲の人間にできることは、「健康的なライフスタイルでアクティブな心身で生きられると、やりたいことに存分にチャレンジできて本当に毎日楽しいよ!」という生き方を見せることかもしれません。たとえそれがその人の視界の端っこに映る程度でも良いだと思います。即時変化は起こらなくても、ある日どこかで本人が能動的にライフスタイルを変えようと思うきっかけの欠片ぐらいにはなるかもしれませんから。その時に既に足を切断していたり、失明していたり、一生人工透析や車椅子の生活や難病とともに生きる人生になってしまった人も中にはいますが、それはその人の人生の選択の結果ですから。