高額回数券販売時代の終焉 - 2021.06.05

私は当サロンをオープンする時に「高額回数券販売の時代は必ず終わる」と考えたので、今でも毎回都度払い制です。

私の古巣も含めて、回数券販売を前提にビジネスをしてきた大手はもうずーっと厳しそうですよね。私がゲランに勤めていたころは、100万円とか200万円の回数券も販売していました。ポンと即決できる財力のあるお客様もそれなりにいらっしゃいましたし、今でもいらっしゃるでしょうが、お客様の中には回数券購入のためにローンを組むかたもいらっしゃいました。でも、もう若い女性がローンを組んでまで美容をする時代じゃないですよね。

そこで、またまた売られたソシエのニュースを発見。私が退職してからもう3回目（4回目？5回目）かな？

https://www.wwdjapan.com/articles/1213440

三越伊勢丹は大西社長の頃にソシエを買収したのですが、まだこの頃は一流ホテルや百貨店にエステと美容室を店舗展開しているソシエがインバウンド需要にも広く対応できる可能性があったかもしれません。それでも、そうした旅行客が回数券を購入するかというとそうでもないだろうし。頻回に日本に買い物に来たり別宅を設けている人なら、回数券を購入して日本に来るたびにエステや美容室で利用する、というのもありかもしれませんが、数としてはそんなに多くないでしょう。

なので、私は三越伊勢丹がソシエを買収というニュースを見た時に「大西社長変なもん買っちゃったな。こりゃ大変だぞ・・・」なんて思っていたものです（苦笑）。

すると、案の定こんなニュースが・・・三越伊勢丹側は「まさか」だったかもしれませんが、私みたいな組織に所属いていた立場から眺めれば「まあ当然そうなるよね」です。

三越伊勢丹HDがエステ「ソシエ」で特損126億円　16年に買収

今ではコロナでインバウンド需要もさっぱりでしょうし、同じエステ業界で顧客層や店舗展開の立地もかぶらないTBCと組んだ方が、まだ良いかもしれませんね。