ロレッタブログ

共感覚 - 2021.07.31

先日訪問した分身ロボットカフェDAWNのブログ記事を読んだお客様から、共感覚についてご質問いただきました。

共感覚とは、音を聞いて色彩を感じたり、色に匂いを感じたりするもので、ロボットカフェのパイロットのいとさんは、香りに味がするのだそう。添加物や化学調味料がたくさん入った食べ物の香りだと、キツいですよね。

私の友人は視覚が独特で、絶対音感も備えていました。その人は普段からいろんなものが見えるらしいのですが、オカルトとかスピリチュアルとは全く違うし本人もそういう類には一切興味がありません。私もそういうものには無関心なのですが、その人は私が笑うとシャボン玉がたくさんはじけてザーッと舞い上がるのが見えるそうで、さらに絶対音感も備えていたので、会話をしていると何かと表現がユニークで発見が多かったです。

共感覚の主人公が登場する井上夢人の『オルファクトグラムも面白いですよ。匂いが視覚になる主人公のサスペンス物語。まるで私の友人の世界に片足突っ込んだような気分になりながら読んだものです。

私は井上夢人がまだ岡嶋二人名義の頃のからのファンで、名作『クラインの壺』はもちろん、全作品を読破したものです。井上夢人になり発表された数々の作品の中でもこれは特に好きです。

ちなみに、下記の公式サイトに掲載されている『99人の最終電車』は、読み始めたら止まらなさそうなので、まだ手をつけられていません(笑)。

→〇WIRED VRもオーラも「共感覚」の一種?

 

絶対音感なら、最相葉月さんのこれでしょう!

「絶対音感」とは音楽家に必須の能力なのか? それは音楽に何をもたらすのか――一流音楽家、科学者ら200人以上に証言を求め、驚くべき事実を明らかにする。音楽の本質を探る、ベストセラーノンフィクションの文庫決定版。「ミクロの決死隊のように音楽のすばらしさの解明に向けて船を漕ぎだした最相さんに心から感謝の拍手を送りたい。」

青柳いづみこ氏(ピアニスト)解説より。

最相さんのご著書は、これも幾度か読み返しています。冒頭から中井久生先生が登場してびっくり。河合隼雄先生は予想内でしたが、さすがの人選にうなるばかり・・・。

中井先生は、神戸連続児童殺傷事件で酒鬼薔薇君の精神鑑定を務めたかた。

神戸連続児童殺傷事件と天才精神科医・中井久夫

→〇『セラピスト』最相葉月著