ロレッタブログ

性格特性タイプAとタイプCのかかりやすい病気 - 2021.09.14

仕事柄様々な人を長年観察していると、性格とかかりやすい病気に関連があるのが、実感としてわかってきます。そしてコロナ禍ではこの関連性がさらにクリアになってきたように感じます。病気や不調に拍車がかかる人と、ますます健康になっていく人の二極化です。

人生100年時代に(本人の自覚の有無は別として)病気ゼロ、怪我ゼロ、不調ゼロで100年生きるなんて理想が過ぎる暴論で、長生きすればするほど様々な変化やストレスにさらされる頻度も期間もそれなりに長くなるでしょうから、長く生きていれば1つぐらい持病や不調はあって当たり前と思います。せっかくならそれらを「一病息災」でライフスタイルチェンジのきっかけとして受け止められるのが好ましい。病気があっても不調があっても、やりたいことに積極的に取り組み、そのステージなりその人なりに楽しみを見出して充実している人はと、男女問わずとてもエレガントだと思います。

ただし、もし病気に性格が大きな影響を与えていて、その病気と折り合いが付けらなくて苦しい状態が続いているのなら、いきなり性格を変えようとしても心理的に抵抗感があるでしょうから、まず行動から変えていったほうが結果的に性格も器量も比較的スムースに変容できると思います。ドクターのお客様も曰く、「そういえば精神科領域の勉強をしたときに性格と疾患の関連について学んだ」そうです。たしかに「タイプAの性格の人は病気になりやすい」なんていう表現は耳にしたことがあります。せっかくの機会なので調べてみました。

タイプA行動パターンから学ぶ性格特性

上の記事ではタイプA、B、Cの3種類に分類されていますが、中でもタイプAとタイプCが病気になりやすい性格特性とされています。ほかの文献も眼を通してみたところ、この2つの性格特性をざっくりまとめるとこうなります。

  • タイプA 敵意性が強く、出世欲が強く、自らストレスを作り出す性格。冠状動脈性心臓疾患、虚血性心疾患の発生率が高い。突然死やがんにもなりやすい。Aggressive(積極的/攻撃的)のA。
  • タイプC 周囲に気を使い、感情を自分の中にため込みやすく、まじめで几帳面。権威や外界に対して従順。ガンになりやすいのでCancer(癌)のC。

いずれも程度問題でしょうけど、各タイプの特性が突出していたらそりゃ心臓も悪くなって血圧も上がるだろうし、ガンにもなりやすそうなのは、なんとなくイメージできますよね。


タイプAは、一昔前なら「モーレツ社員」なんていう風に言われていたタイプかも。自分の上か下かなんて関係のないスーパーフラットな人間関係が構築できない、猿山で牽制しあうおサルさんみたいな感じでしょうか?序列とヒエラルキーの把握とハンドリングに熱心で、敵愾心が強いので、自分よりできる人といるとリラックスできないというか、付き合うことすらできないのでしょうね。ある意味とても分かりやすいので、接客もとにかくお世辞でちやほやされるのが好きそうです(笑)。見栄っ張りなので、誰もが知るような箔のつく高級ブランドもお好きでしょう。異性との交際でも、自分が馬鹿できたりそのように見下せる弱そうな女性としか付き合えないタイプ。女性も旦那さんのことを貶したり見下すような口調で評しているのに、ちっとも離婚しないタイプとかがこれかも。どちらもそれなりに破れ鍋に綴じ蓋なのでしょうが、どうしてまたお互いにそんなんと一緒にいたいのか不思議ですよね?

ご近所とか友人関係とか同窓会でも、逐一マウンティングしないと気が済まない人もこのタイプに該当しそうです。集団の中の自分のヒエラルキーに執心するタイプなので、他人のことは気にせずにマイペースに独立独歩で一人でのんびり生きるなんて絶対にできないかもしれない。こうやって想像をめぐらしていると、このタイプはなんか無駄に一人でカッカして感情が忙しそうです。そりゃ心臓に症状が出やすいのも納得です。私はこういう人を見るたびに「周囲とうまくやっていくよりも、他人に嫌われるのが本望なのかな?最期を惜しんでくれる人もいなくなってしまうよ?」です。人生100年の時代に、80歳90歳になってもどこかで誰かと喧嘩している性格特性かもしれません(笑)。

タイプCの「自分を犠牲にしてストレスをため込むタイプ」は日本人女性に圧倒的に多いと思いませんか?自分の人生なのに自分で決められない。新奇に対して打たれ弱く、勝負弱い。私の印象では、自己犠牲とクソ真面目とやさしさと控えめと従順の、そのどれもを一緒くたにしていて、現状に不平や不満はあっても抜本的な改善策を考えれば自分がアクションをとらないといけないし、そういうのは面倒くさいからやりたくない。一個人として生きる自己責任よりも、家族か赤の他人か環境か会社か社会のせいにしていたい。だからただだんまりを決め込むのみ・・・という感じです。

ちなみに上の記事は解決策として「信用できる誰かに相談してみるというアクションを心がけるだけでも良いのです」とありますが、この信用できる誰かに誰を選ぶことが多いかというと、旦那さんか親(←責任をなすりつけたい依存心)、夫婦や親子間がうまくいっていないケースではスピリチュアルなどの祈祷系や自己啓発(←安心の購買と現実逃避)です。だから相談という言葉はこの場合には不適当で、ほしいのは共感(精神的に幼稚な人なら同調)なので「現状打破のために相談→アクション発動」という発展はまずしません。

これ以外のパターンだと、高脂質高糖質の過食やアルコール、ショッピングで鬱憤晴らしを始終してしまうなど依存症に傾きがちな印象です。ちょっと一人になってじっくり内省すればわかりそうなことなんですが、その内省に耐えうる自己の強さがなく、それを育む自主性もないので、同調圧力や外的環境を理由に自分の人生のハンドリングを横着するというような印象が強いですね。。この短期的な横着を繰り返した結果、たまりにたまったりにツケが人生後半でボディブローのように効いてくるので人生100年の時代において相当しんどい状態に陥りやすい性格特性だと思います。私がこういう人を見るたびに思うのは「自分をずっと不快な状態に置いておくほうが良いなんて奇特だなあ。早めに手をつけたほうが結局自分が楽なのにな。」です。

タイプAとタイプCがペアになっているケースもよく見かけますよね。

続きは明日。