ロレッタブログ

女性にも多い睡眠時無呼吸症候群 - 2021.11.27

女性にも多い睡眠時無呼吸症候群。実はサロンのパック中に、明らかに舌が落ちていそうな人、眠っているお顔がとても苦しそうな人(実際に顔の前に手をかざすと息をしていません)、いびきがひどい人には「睡眠時無呼吸症候群の可能性があるかもしれませんよ」とお伝えするようにしています。

実は今のところ10人いれば10人が「あれ、お相撲さんみたいに太ってる人の病気でしょ?(あたし別に太ってないし~)」という具合で、ちっとも真剣に受けとめてもらえないのですが(苦笑)、たとえ痩せや標準体型の女性でも顎が小さい人(←日本人に多く歯並びも悪い)、口を開けて眠る人などは、顎や落ちた舌が気道をつぶしふさぐような状態になっているように見受けられます。車を運転する人だといつ事故を起こしてもおかしくないので、本当に危険です。一人暮らしや寝室が別々の夫婦だと、指摘してくれる人がいないので自覚しづらいのかもしれません。

そういうお客様のコンディションの共通点は、いつもとても疲れている、です。そりゃ息してないからね・・・。私はそうした方の施術では、枕の高さやベッドの角度を(お気づきではないと思いますが実は)都度細かく調整しているのですが(苦笑)、フェイシャルの施術で横向きになる機会は少ないので、抜本的の解決策は、まずは睡眠専門外来を受診し、検査を受け、診断がおりたら速やかに治療に取り組むこと、と思います。実際には、皆さんなかなか真剣にやらないんですけどね。

コロナのおかげか、パルスオキシメーターで測定した酸素飽和度は90が重症度の判定や入院搬送を要するボーダーラインと認知されてきました。が、睡眠時無呼吸症候群の人だと70台80台という数値がはじき出されることもザラだそうです。窒息しているので当たり前ですが、心臓にも血管にも非常に負担がかかります。したがって、男性も女性も突然死しやすくなります。死なないとしても、この動画のとおり、脳心血管系の疾患リスクは激増します。

https://youtu.be/o0BPdDwmzis

お客様を変える責任も義務も私にはないですし、他人は変えられないものですが、睡眠時無呼吸症候群は事実としていつ死んでもおかしくない病気です。夜中に窒息で苦しみながら死にたくないなら、早めに専門外来を受診したほうがよいと思います。

・・・という風に、結局このぐらいはっきり言わないと、ちっとも自分事として危機感を感じてもらえないんですよね。それでも受診しないのも本人の自由ですけど、私はいつもそういう人と遭遇するたびに「本当に自分の扱いが雑だなあ。この人は自分の身体が一体もうあとどのぐらい壊れたら懲りるんだろう?」、と心から不思議に思います。エステや化粧品が好きな割には、目前に迫る己の高確率な窒息死の可能性と、それに対する診察や治療はスルーしたい心理って、私にはまったくもって意味不明です。

当サロンのお客様に無呼吸外来専門のドクターがいらっしゃるのですが「CPAPは命綱。ちょっと体調がよくなったからといって、CPAP代金や手間をケチったりしないこと。」だそうです。この言葉を忘れずに。顎が小さい人、太ってないから無関係と思っている人、起き抜けの頭痛、日中の疲れや眠気、集中力の低下やイラつきやすい人(慢性寝不足の結果、社会的には人当たりが悪い人になるという・・・)、CPAPなるものを知りたい方はこの動画をぜひご覧ください。

→〇西村知美さん悩む睡眠時無呼吸症候群「隠れ脳梗塞も見つかって……」