サイト閲覧復活! - 2021.12.03
この2日間、サイトの閲覧が不可能な状態になり、サイトをご訪問いただいた皆様にはご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんでした。ブログは自動更新で12月1日、2日、そして本日分と更新されていますので、またご参照ください。
セキュリティ証明(SSL証明書)の更新に伴う作業で、サポートに提案いただいた操作がどうも他のぺージの閲覧不能につながっていたようです。普段はITに全く詳しくないので、不慣れな作業の過程もある意味大変勉強になりました。何とか時間をひねり出して作業できてよかったです。私はこういうのは冷静に対処できますが、サポートチームの方々も相談者さん側の気持ちに余裕が無かったり、余裕どころではない重大なトラブルが生じてパニックに陥っているような人を相手にすることもあるでしょうから、長時間のPC作業とサポート業務で心身共に消耗、疲弊するのではないかと、心配になりました。
実はオンラインショップのシステムを提供いただいている会社からも、先月半ばに私のようなショップシステムの利用ショップ側(オーナー)に向けて、「サポート規約改定のお知らせ」的なものが届いたのです。内容は、こういうものでした。
コロナ禍においてよりネットショップ作成の需要が高まり、多くのショップオーナーさまからお問い合わせをいただく機会が増加したこと、サポートサービスを行う従業員の心身の健康へ配慮した企業としての安全配慮義務を明確化するため、新たに規約改定の運びとなりました。
具体的には、新たに設けた該当事由に当たるとの判断に至った場合には、恐れ入りますが、サポートサービスの全部又はその一部を中止する可能性があることを定めさせていただきました。
他方で、ショップオーナーさまのSEO対策やSNSの活用による集客につながるように、カラーミーショップからの支援としてショップデータを無償にて利用させていただき、よりフレキシブルなショップさまの露出を可能とすることで認知拡大にも貢献させていただけるよう、上記の点に加えて規約改定を行いました。
ショップオーナーさまとより良い関係性を築きながら、さらなるサポート品質の向上に努めてまいりますとともに、より使いやすく時代や状況に合わせたサービスの提供ができるよう、尽力して参ります。
ご理解のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
この文章の続きには、契約の改定内容が並ぶのですが、それがもうすごい内容で、例えば、こんな感じです。
- 個人に対する暴力がなされたとき
- 甲又は個人に対する威迫又は脅迫がなされたとき
- 個人の人格を否定する発言がなされたとき、
- 又は個人を侮辱する発言がなされたとき、ウェブサイト、ブログ又はSNS等を用いて、甲又は甲従業員に対しての誹謗中傷がなされたとき
- 合理的な理由のない謝罪の要求がなされたとき
- 甲の従業員への解雇等の要求がなされたとき
- 社会通念上相当とはいえないサービスの提供を要求されたとき
- 社会通念上必要性を欠く長時間の拘束がなされたとき、甲従業員に対する事業所以外の場所への呼び出し又はその要求がなされたとき
- 甲従業員のプライバシー侵害がなされたとき
- 甲従業員へのセクシャルハラスメントがなされたとき
- 甲従業員へのその他ハラスメントがなされたとき
- その他甲が乙へのサポートサービスの提供を停止すべきと判断するとき
- 前各項に該当し、本サービスの提供を中止したことにより乙に生じた損害等については、甲は一切責任を負わないものとします。
などがずらーっと記されていたんです。
これを読んで、私は「もしかするとサポートの方が鬱病とかパニック障害とか、心身を病んでしまって長期休職や退職に陥ったりしたケースがあったのかも・・・」と推測しました。こんなの、理不尽すぎますし、本当に気の毒ですよね。仕事熱心で心が優しい人ほど、ボロボロになってしまうんじゃないでしょうか。
日本は「お客様が神様です」という言葉があるせいか、まるで「自分は神だ」と勘違いして威張ったり横柄になっている人もいたりするのは事実ですよね。(他にも、社員や部下を奴隷扱いや使い捨て扱いしたり、奥様を下僕扱いする旦那さんもいたりするでしょうし、息子の妻に横柄な義理親もいたるするでしょうし、学校の先生は生徒の親御さんからいろんな言葉を投げかけられるみたいですし、痛みを抱えた患者さんは気持ちにより余裕がない人が多いでしょうから医療従事者の方々の消耗もいかばかりかと・・・。)
この「お客様は神様です」は三波春夫さんが最初におっしゃった言葉らしいというような話をどこかで聞いたことがるのですが、私はこの言葉が本来意味するところは「神様に捧げるぐらいの気持ちで私は歌う(仕事をする)」というようなことなんじゃないかと思うのですが、皆さんはどう思われますか?サポート業やサービス業や接客業は奴隷契約ではないのは、現代社会で会えて言及するまでもない歴然とした事実なんですが、質の悪そうなクレーマーやキレる消費者、みたいなエピソードをお客様から聞くたびに、「認識がずれている人がいるんだなあ・・・・」とこちらの心まで痛みます。
そして、こういう風に会社側が従業員の心身の健康を守ることを最優先し、契約に盛り込んだのは素晴らしいと思いました。働く人だって、ここまで会社側自分たちのことをおもんばかって動いてくれたら、(どの程度まで実行さえるかはまた程度の問題があるかもしれませんが)やっぱりうれしいし、いくらか安心できると思うんですよね。もしかすると会社側がこの決断に至るまで、相当な時間がかかっていたり、すでに相当数のサポートチームメンバーの健康被害があったのかもしれませんが・・・。
自分が余裕が無いときや諸事情が重なってキャパオーバーなときは、「大変なのは自分だけではない」というごく当たり前のことをつい忘れてしまいがちですよね。かといって、誰彼かまわずになめられたり利用されるばかりになる必要もありませんが(苦笑)、相手の事情もおもんばかれる気持ちのスペースは、ぼんやり生きていて勝手に増えていくものでもないと思います。せっかく暦年齢を重ねるのなら、昨日よりも今日、昨年よりも今年と、成熟を重ねるにつれて自分のキャパシティを意識的に増やしていけるようにしていきたいものですね。