ロレッタブログ

72歳、今日が人生最高の日 - 2022.01.06

昨春はSLNでイーロンマスクがアスペルガー症候群を公表したというニュースが話題になっていましたが、「何故いまさら?そんなの言われなくても知ってるよ!!!!」と心の中で激しく突っ込みを入れたのは私だけではないはず。

こうした脳の特性は遺伝しやすいので、両親かどちらかも、ADHDかアスペルガーか、またはその両方の傾向を備えているに違いないと確信に満ちて手に取ったのがこのお母様メイ・マスクの著書。そのまたご両親(イーロンマスクの祖父母にあたる)も明らかにADHDとアスペルガーの両方を備えていそうなエピソードだらけで、とても面白く興味深く一気読みしました。冒険心と創造性が爆発していて、最高に素晴らしい!

私の周囲も、今はやりの「自称」ではなくちゃんと診断されているADHDとアスペルガー症候群の人が結構いる方だと思うのですが、各々の特質を生かした仕事に就いています。特質と合致しない仕事だと、生き地獄でしょうから、職業との巡り合いは一大事です。

「祖父はそのうち事故死でもしそうだなあ」と読み進めていたら、案の定事故死していたりと、冒険好きのあるあるとも満載です。ご自身もDV夫と結婚してしまうとか、その後のBFもダメ男が延々と続くとか「やっぱりねー」と「あるある!」エピソードがてんこ盛りで、でもこういう生き方しかできないし、それでもポジティブで素直な明るさを失わないところも、「やっぱりそうだよね!そうなるよね!!だってそれしかないもんね!!」と、激しくうなずきながら読んだのでしまいには首がもげそうな感じでした(笑)。

出版に際した下記のインタビューにこれまた激しく同意。

イーロン・マスクの母が語る「地獄だった20代」 72歳のトップモデル、メイ・マスクに学ぶ“人生を好転させる”ヒント

毎日がつらいのであれば、「このままの人生じゃ嫌だ」と思うのであれば、やはり一緒に過ごす人や環境を変えなければいけない。

例えば3日間のモデルの仕事があるとして、そこで関わる人がすごく意地悪であっても、今の私なら「3日だけだし、別にいい。この先はこの人と関わらないことにしよう」と割り切れます。

食生活コンサルタントの仕事でも、ずっと不満を言っている患者さんに対して、「そのままではあなたはずっとハッピーになれない。改善する気がないのであれば、もう教えるのを辞めます」とお断りをします。

私も忙しいですし、自分にとってマイナスな人に時間を費やして、惨めな気持ちにはなりたくないですから。

たとえ今のあなたにとって、付き合う人を選んだり、変化を起こしたりするのが難しかったとしても、新しくプランを練り直して、惨めな状態から抜け出すことは必ずできます。

あなたはいつだって違う選択肢を選べるし、それを試すこともできる。そのことを忘れないでください。夫とうまくいかなかったり、仕事が合わないと感じてしまったりしたときは、状況を変えたっていいんです。

もちろん他のことを試した結果、うまくいかないこともあるかもしれない。つらい気持ちになるかもしれない。でも、もっと楽しい人生が待っている可能性は大いにあります。

https://woman-type.jp/wt/feature/18209/

 

一字一句同感です。何かの誰かのせいにしたい気持ちもすごくわかる。でも、そこから自ら変化しようとしないなら、自分のせいでもあるんです。数十年生きてきて、自分に強い負荷をかけてでも変わるチャンスが、ただの1つもなかったはずがないですから。山本文緒先生の言葉を借りるなら「同じ悩みにそろそろ飽きろ。人生の登場人物を変えるんだ」です。

30代だろうが50代だろうが、愚痴と不幸で自分の可能性に壁を築き狭く小さく人生を終えるのも好き好きですが、本人だって退屈で鬱屈した毎日に飽き飽きしているんだろうな、とこちらに感じさせる機嫌が悪い人って、いるじゃないですか。でも、愚痴を言いながらも今の生活がそれなりに居心地がいいからそんな調子でいるわけで、そういう人は年をとればとるほどますます変われません。それもまた本人の選択ですが、今みたいな何もかもが流動的な時代とはまずフィットしないし、せっかく長生きできる時代にそれじゃあちょっともったいないですよね。でも、本人はもったいないと思っていないから、変わらない(笑)。私はそういう人と遭遇するたびに「この人は自分の尊厳を自分でずいぶんと軽く見積もっているんだな」と感じます。

幸い、この仕事はそういうタイプの人とも遭遇しますが、60代、70代、80代、90代で人生楽しみまくっている方にも沢山お会いすることができるので、両極の刺激をリアル世界でもらえます。後者になりたい人は、ぜひメイ・マスクのこの本を読んでみてくださいね。この動画では、著者のへターバンを外した後の仕上がりの上品かつ活力に満ちたマダム感がかっこよすぎて最高ですよ。ぜひご覧あれ。