ロレッタブログ

白い花の香りジャルダンバカテール - 2022.05.18

また近所を歩いていたら、いつものジャスミンやバラとは異なるいい香り。正体はこのニオイバンマツリという花の香りでした。

花びらの色が紫から白に変化するそうで、私が見かけたのはちょうどほぼ白に変わりきる頃だったようです。実はこの時も「やっぱり白い花だった・・・」と思ったのですが、それには理由があります。

一般的には「白い花」と聞くと、どちらかというと清楚で控えめなイメージを描きがちだと思いますが、その方向はどんな色の花とも比較にならないほどアピール力が強力と言うか、私にとってはむしろ「他の花の香りを打ち消してしまうほど主張が強烈で享楽的」という印象があります。

実はこうした白い花々、チュベローズ、ジャスミン、ネロリ、ガーデニア、マグノリアだけで作られた世界初の庭園の香りをテーマにした香水は、ジャンポール・ゲラン作のジャルダン・バカテールです。

私がゲランのサロンでエステティシャンをしていた当時に作家の辻仁成さんの著作とセットで売り出されていた記憶があります。かなり前のブログに書いた記憶があるので、ご興味のある方は検索してみてください。本国では愛用者として知られているのは女優のエマニュエル・べアールだったかな。納得・・・。