ロレッタブログ

米原万里さんのこと - 2022.05.31

ロシアのウクライナ侵攻の報道を目にするたびに、思い出すのはロシア語の最強通訳と呼ばれた作家の米原万里さんのこと。56歳と若くしてお亡くなりになりましたが、ロシアを知る米原さんがご存命なら今何を語っただろうと、いつもいつも思います。5月24日朝日新聞のWeb版にもこんな記事が。命日が5月25日だからでしょうか。何度も同じように感じている人がそれだけいるのでしょうね。

https://www.asahi.com/articles/ASQ5P4KBYQ5MULZU00M.html

作家としての米原さんのエッセイや著作を読んだことが無いかたも、サンデーモーニングにコメンテーターとしてよく出演なさっていたので、もしかするとこの映像で思い出す方もいらっしゃるかもしれません。米原さんの著書は私の愛読書ですが、先日ブログでご紹介したロンブ・カトーの『わたしの外国語学習法』も米原さんの翻訳です。私は『旅行者の朝食』に出てくる「ハルヴァ」をデパ地下で見つけたとき、まさか実物に出会えるとは思ってもいなかったので迷わず即購入してしまいました。(あんまりおいしくなかったけど。笑)

大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した『噓つきアーニャの真っ赤な真実』の映像版もかなり前に観ました。YouTubeにあるので、ご興味のある方はぜひ。幼いながらに国を背負った子供たちが大人になってからの再会するストーリー。今この本を読み返したり映像をじっくり見たいのですが、すでに内容を知っているだけに切なすぎてまだちょっと手に取ることができていません・・・。

ロシアを統治するのに疲れ果てたプーチン大統領はあの世のスターリンに電話をしてアドバイスを請うた。
スターリン曰く。
「プーチン君、効果的に統治するには、二つのことをしなくてはならない。第一に、閣僚全員を銃殺すること。第二に、クレムリンを緑色に塗り替えることだ」
「ちょっと待ってください」とプーチン。「何でまたクレムリンを緑色にする必要があるんですか?」
「プーチン君、やはりわしの睨んでいた通りだった。第一の点に関しては、わしと君の意見に相違はなかったね」

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