ロレッタブログ

小児うつ病統計 有病率 - 2022.06.14

発達障害は知られてきたけれど、友人や知人に双極性障害や躁うつ病の人達と話していると、「もしかして幼少のころから何かしら症状があったのでは・・・?」と思うことが何度かありました。

発達障害は女の子なら「ぼんやりのんびりしている空想癖のある子」みたいな感じで特に見逃されやすいように思います。私の小学校の頃の体験ですが、そうした子に担任の先生が「どうも他の子とちょっと違う」と、それはもとても気にかけていました。今みたいに発達障害という言葉がまだない頃だったので、先生もうまく言語化できなくてきっともどかしかったでしょうし、進級で担任を離れた後も個人的に親御さんに連絡をとってみたりしていたのを私はよく知っているのですが、そうした行動も先生なりに気にかけ続けていたということなのだろうな、と分かるようになりました。とはいえ、これもすべて今になって振り返ってみて私が気づいたことなのですが。

また、統合失調症は思春期に発症する子が多くて、遅いと50代とか60代、という風に一般的には(まだ一般的じゃない?)認知されていると思うのですが、米国で小児精神科医として活躍している内田先生によると、やはり小児期に症状がある人が2/3にも上るそうです。やっぱり!!

思春期は性ホルモンの分泌量やそのバランス自体が劇的な変化に見舞われるし、思春期ならではの人間関係の難しさや自意識の問題や受験などの試験や勉強など、ストレスの負荷も量も変化の幅が激しいです。いわば、子どもという人間から大人という人間に出来上がっていく時期です。この過渡期のホルモンやストレスが脳に影響するのは間違いないでしょうから、「周囲の人々が気づく」という意味での「発症」がわかりやすいのかもしれません。今ではコンビニなどで手軽にお菓子やジュースが買えてしまうので、依存性のある砂糖や脂質やアルコールの多飲があるともっと症状にアクセルがかかりやすいかもしれません。

内田先生のこの動画がとても参考になりました。(私はこういう女性が本当にかっこよくて大好きです!)

当事者の中には、その症状を先日ブログにも記したブライアンウィルソン的に昇華する人もいるだろうけど、だとしても本人だって周りの人だって「大変」などという言葉では到底言い表せないほど大変ですよ、やっぱり。

ブライアンだって時代が時代だったとはいえ長年の大量の薬物乱用やそれによる過体重、あげく精神科医の支配下に置かれてしまうとか、筆舌に尽くしがたい人生でしたから。ビーチボーイズのファンとしては、ほかのメンバーが次々に無くなっていく中、あれほど心身の健康を損なったことのあるブライアンが今の年齢まで生きしているのが奇跡です!

どうしようもなくなるほど本人も周りも大変になってからの受診や治療開始ではなく、もしも小児期に何らかのサインを発したときに医療で適切なケアを施すことができていら、当事者も周りの人達の困難や辛さが少しは軽減できたんじゃないかなあ・・・と思えてならない友人知人が実際にいるんですよね。もちろんそれは親の責任ではないし、脳のことは一目では分かりにくいこともあるから、とても繊細で難しい課題ですが。

Inside Brian Wilson’s Mental Health Struggles Throughout his career, the Beach Boy has battled schizoaffective disorder and depression.