脳に深刻なダメージを与える慢性的睡眠不足に注意! - 2022.09.19
私は睡眠を中心に1日の計画を立てるようにしています。寝ること自体はコストゼロだし、十分に眠ることで体調もメンタルも状態が安定するのなら、効率的だしなにより自分が楽ですからね。良い寝具は1年やそこらでクオリティが落ちたりしないので、良いものを購入して手入れしながら長く使用したほうがリーズナブルと考えています。
睡眠不足の状態は、二日酔いと同じレベルで判断力も決断力も集中力も鈍っている、といわれますが、現代では大人だけではなく子供も深刻な睡眠不足のようです。アメリカでは100年前と比較すると子どもの一晩あたりの睡眠は2時間不足しており、自動車事故のうち居眠り運転が原因の割合は5件に1件だそうです!事故が増える原因は、脳の中でも特に視覚、運動、判断などを司るところが機能低下を起こすためだそうです。つまり、寝不足の運転はろくにものが見えていないのと同様なのだそうです。恐ろしい・・・。
個人的にも、数年前に若年性アルツハイマー型認知症や認知症を専門に診ているドクターのレクチャーを受講したことがあるのですが、以前なら若年性アルツハイマー型認知症の患者さんはかなり珍しかったけれど、最近は一か月に何人もの患者さんにその診断をするくらい全く珍しくない病気になっており、慢性的睡眠不足と高ストレス状態が長期継続して発症しているようだ、とのことでした。
睡眠が足りていないままだと脳からアミロイドベータをクリーニングするための時間を十分に割くことができず、長期に渡って蓄積したアミロイドベータで脳のニューロンが損傷し、これが認知症やその他の脳疾患の発症に繋がるのだそうです。男性の3人に1人、女性の6人に1人の割合でみられる睡眠時無呼吸症候群は慢性的睡眠不足の状態になるため、心血管疾患は420%もの高い発症率になり、さらには48歳から16年間にわたる観察研究では、睡眠時無呼吸の治療をしていない人は66歳の時点で58%しか生存しておらず、認知機能の低下は10年早く現れ、アルツハイマー病の発症も5年早かったそうです。そんな睡眠時無呼吸に関するブログはこちらをどうぞ。↓
さらに、睡眠不足はひいては全身の機能低下やガンの発症率増加とも関連しているそうです。その例をざっと挙げてみるだけでもこんなに!肥満リスク、炎症、ガン、体重増加、ワクチン反応、燃え尽き、感染リスク、心血管疾患、注意散漫、ホルモン調節、落ち着きのなさ、情緒不安定、鬱・・・どれも嫌ですね(笑)。これらの全ての調子をすべて失調させる睡眠不足は、避けるにこしたことはないですよね。
さらには、睡眠不足だと嫌な言葉やネガティブなことがより記憶に残りやすくなるのだそうです!もし性格が元々ネガティブで情緒不安定や神経質な人が寝不足に陥ったら、幸福度がだだ下がりになりそうですよね。さらには、寝不足だと他人の目からも魅力的には映らないそうです(笑)。一方、よく眠っていると学習能力も高まるらしいですよ。つまり能力やスキルの向上に必要なのは、日中の学習や練習だけではなく睡眠が欠かせないのです。
という内容をはじめ、盛りだくさんのこの動画は大変面白かったので、ぜひご覧ください。動画60分以降の思春期の睡眠に関するレクチャーはお子さんのいる方には特におすすめです!