ロレッタブログ

ドーパミンリセットに必要な期間 - 2022.09.25

ドーパミンリセットに要する平均期間は、約一か月。

最初の2週間は欲求が最も高まるきつい時期だそうですが、それを乗り越えれば大抵は約1か月で脳のドーパミンのレベルが「本来あるべきベースライン」にリセットされるそうです。言い換えれば、きつい時は「ドーパミンがもたらす求はただの衝動だから、静かに過ごしていればそのうち去る」と心得ておくのも大切なようです。ただし、深刻な依存症の場合はリセットに数か月を要することもあるそうで、たとえば先日ブログに記したRickRollは依存症回復施設で100日間という超長期滞在者だったそうです。なので、軽度や中程度の依存症なら最低でも1か月は、注意や関心や欲求を他にそらすようなライフスタイルの仕組み化を徹底するのがよさそうです。


もし私が呑み会やたばこや甘いものの買い食いを止められないタイプなら、こんな風にするかもしれません

  • 飲み代の費用や時間→エクササイズ費と実施時間に変える。暴飲暴食運動不足はメタボの元凶!
  • 1年分のたばこ代→スキンケアやエステとして補填。喫煙は外見を著しく老化させる!
  • ジャンクフードやスイーツの購入費→調味料や食材を健康的なものに変えて、基本的に自炊で量より質を追求
  • 脂っぽい肉→魚と大豆に変える
  • 揚げ物→野菜スープに変える
  • フルーツジュース、砂糖入り飲料→浄水器のバージョンアップや各国のミネラルウォーターをガス入り、ガス無しで楽しむ。ハーブティーやノンカフェインティーのバラエティを楽しむ。
  • 呑み屋や呑み会に誘ってくる人、甘いものを普段から食べる人→一切つるまない。近寄らない。連絡先消去、または、SNSでは非表示設定。

人間関係と自分を取り巻く環境を徹底的に変えるのが、トリガーと縁を切るという意味では最重要かつ最有効で手っ取り早いわけです。結局、欲求の対象物を目の前からすみやかに消して、新しい楽しみを見いだせればいいわけです。人間関係も環境も自分の好みも、生きていれば自然といつか変わっていくものだし、自分が変われば気が合う人間も変わるのは当然

私がお金や時間に余裕がある人の、暴飲暴食や浪費、口を開けば不平不満か横柄なことしか言わない態度や生き様を長年よく見てきているのですが、心底気の毒に思ったことが過去に何度もありました。それは、お金を出しさえすればどこに行ってもチヤホヤしてもらえて、しかも次から次へお金は入ってくるとなれば、地に足がついた生活をする人達と比べると、とことん痛い目を見たり懲りる機会が訪れるのが、どうもかなり先になりやすいんです。

だって、「この予算を何か他の健康的で生産的なものに当てて、それを機に自分をより良く変えていこう!自分で自分をよくしてあげよう!」なんてやりくりや心がけをしなくても、目先の娯楽とチヤホヤで幾らでも気を紛らわせることができるから。その原資は常に潤沢に入ってくる(そうでもない場合もあるが本人はそう思い込んでいるし、そもそも何も考えていないことが多い)。でも根っこは退屈していて、いつも機嫌が悪いんです。五体満足で生まれて、標準的な暮らしぶり以上を手にしていてもこんな人は珍しくないです。自分の人生が退屈なのは、自分のせいなのに。

そんなふうに、買い物だの多飲だ多食だとかドーパミンが頻回にドバドバ出るようなことに使っていれば、平常がますますつまらなくなる。これこそがベースラインからはるかに低下している証拠。だからもっと気分を上げないともっとやってられない。だからますます平常時がつまらなくなる。だからいつも機嫌が悪いし、クレーマー化する・・・という悪循環。お金持ちや成功者、セレブリティと呼ばれる人に実は依存症者が少なくないのは、尋常ではないストレス度の高さもさることながら、成功すれば舞い込んでくる大金の額が桁違いなせいで、ドーパミンの分泌が失調しやすい条件が揃いぶみしやすいせいもあるのかもしれません。

きっとそういう人たちと接する機会があればあるほど、「自分は平民でよかった」とつくづく思うんじゃないでしょうか。ちなみに、この話は私のような接客業や美容サービスや販売業に携わる人からは、「かんばらさんが言っていること、ものすごーくよく分かります」と共感されることが非常に多いのも、事実です。