ロレッタブログ

畏怖を忘れずに <続き> - 2023.04.23

一般人の健康維持の目的は、年を重ねても日常生活をつつがなく健やかに送るためであり、そのためにまず自重で手足の全指先まで脳と繋ぎ、自在に動かせるようになることが大切だと私は考えます。年齢を重ねた人、運動経験の浅い人、怪我や故障歴のある人がウエイト前提のトレーニングやジャンプを行うと、膝や椎間板などの関節を傷める可能性があります。だからやり方を工夫する必要があるんです。

これに最適なのがパワープレートとピラティスです。いずれも関節への負担を減らしながら、柔軟性、筋力(レジスタンス)、バランス、持久力、安定性という身体能力に必須の5大トレーニング要素が含まれており、かつパワープレートは骨密度向上にも大変効果的です。

ちなみに、私はトレーニングエステも一般のお客様と同じように身銭を切って施術を受けに行くようにしています。なぜか既に相手が私のことをご存じだったり(謎)、同業者と判った途端に露骨に嫌がられることもありますが・・・(エステでも色んな体験をしました)。理由は、人間って年取ったりちょっとうまくいくと、勉強をやめて現状維持しか考えなくなるから。

残念な事実ですが、世の中には評判倒れもあれば、無茶振りスポ根エゴ・トレーナーも結構います。トレーナー同士だと平気で無茶な負荷を要求してくるトレーナーもいるし、一般人にもそれをやるめちゃくちゃなトレーナーもいます。そのメンタルは「自分もこうやってきたからお前もやれ」「俺の投げたこの球を受け止めてみろ」という一方的な要求です。たとえその人の頭の中には何かしらのトレーニング理論があったとしても、お客様のかけがえのない健康を損なうことを何とも思っていないほうが、私にはよっぽど恐ろしい

一方、メディアに出ない無名トレーナーでも、絶えず自己研鑽して質の高いセッションに真摯に取り組むトレーナーも沢山います。エステでも、厳しい現実やアドバイスや誠実に伝える施術者もいれば、ほめそやして内実お客様のことを大して考えない詐欺師的営業に長けた施術者もいます。こうした現象はどこでも起こりうることですが、皆さんは、どんなトレーナーやエステティシャンに大切なお金と時間を費やしたいですか?自分が良くなりたいなら、そのサポーターに求める要素は何でしょうか?それは他人に強制されて選ぶものではなく、自分で選ぶものです。

歳をとると、たとえお金を払ったとしも、真摯に自分のことを思って厳しい言葉をかけてくれる人は、めったにいないというのが現実です。年齢や立場が上になればなるほどそれに拍車がかかるのは、言うまでもありません。私は、たとえその時は厳しい言葉に思えて感情的に反発を感じようとも(正論って耳に痛いから)、その次の段階に進める人、つまり現在と未来の自分を真剣に考えているからこその言葉だと理解できる賢明な知性を備えたお客様のために研鑽を続けています。おそらくそれが分かる女性は、おそらく世の中の5%、もしかすると3%もいないかもしれません。それも十分承知の上です。

お客様の身体や皮膚を壊したり心理的な抵抗感や畏怖が無い、知識のアップデートをしないことほど、お客様を危険にさらすものは無いです。私もこれを常に心に刻むようにしたいです。いつだって、他人は自分の鏡。明日は我が身。