私が30歳から毎週ピラティスパーソナルセッションを始めた理由 - 2023.05.15
一昨年から継続中の朝のオンライングループセッション(以下GS)。参加者の皆様が、着々と改善を遂げています。贅肉があると体は、ボディラインが崩れ、脂身が柔らかくたるんだ状態です。
やればやっただけ、やらなかったらやらなかっただけ、結果に違いが出ますから、外見はその人が自分をどう扱ってきたかが、全て現れます。GSは、半年以上継続した方ほど変化を実感しています。
- 太り始めて以来体重計に乗らなくなっていたが、最近ウエストのくびれが復活して、服も緩くなってきた。
- 年1の健診で体脂肪率、脂質異常症だったコレステロール値、中性脂肪など生活習慣病の指標の数値が全て大幅改善した。
- 去春はお尻とお腹がパツパツだった服が、今春スルっと入ってびっくりした。
- せっかく体にいいことを始めたので、これを機にお酒を減らしたら、肌の赤い炎症も消えた。結果、全体的に白く明るくきれいになった。(←私はフェイシャルエステの時に「飲酒の量と頻度をもっと減らして下さい」と何度もお伝えした意味がついに分かりましたね!!)
健診では皆さん一様に、測定室で女性看護師さんに「一体何をしたんですか!?」と真顔で詰問されるという、とっても笑える体験がもれなくついてきているようです(笑)。たった週3回×30分の運動でこのぐらい間然するということ、これまでの生活が、心拍数が上がるような活動が皆無でクリックとスワイプだけで長年過ごしたせいで、サルコペニアとメタボを同時発症していたのが、よくわかりますよね。

より改善がスムースな人ほど、睡眠と食事も見直して、GS以外もセルフケアでパワープレートパルスを使用して癒着部位のリリースや、自主トレをパワープレート励行、パーソナルセッションを毎週欠かさず励行しています。結果的に全身の姿勢や機能改善の実感が早いので、ご本人もやってて楽しいですよね!だから、もっとやりたくなるし、結果を出した自分が好きになる!好ましいサイクルの実現です!
そして、この真逆のままが「効果が出にくい事例」になります。たとえば、GSの励行がいつまでも週3回に満たない、食べなさすぎ or 食べすぎ&飲みすぎなど食改善がほぼない、パーソナルセッションとのを軽視して週1回もやらない・・・というパターンです。GSの主目的は「週3回×30分という超ハードルの低い目標から運動の習慣化を目指す」ですから、この事例に該当すると、著しい低筋力状態をなかなか脱することができません。
怪我や故障の予防、姿勢改善、機能改善、女性らしいボディラインのためには、各エクササイズの精度と正確性を高めなければなりませんが、これはパーソナルセッションの独壇場です。
内臓脂肪はコアを使う妨げになるため、運動時にコアではなく頭と手足の乱雑な振り回しを起こします。動かない生活だとお腹が空きませんから、欠食&小食で慢性的な低栄養状態→骨密度・スタミナ・筋力・免疫力低下を招く→脳も失調して情緒不安定(鬱病や鬱傾向も)→心身ともに病気しやすく回復遅延(→療養中に更に低活動化→フレイルのサイクルに突入→ロコモ→寝たきり・・・という道を辿ります。
大抵の人が身体や健康状態の悪化に焦り始める時期が、平均閉経年齢〈50歳)間近の2つの時期です。
- 47~49歳→最もよくあるパターン
- 50歳以降の閉経後→よくあるパターンの遅いほう
60歳ともなると、習慣や身体づくりにとりかかり始めるのはかなり遅いほうと認識したほうがいいでしょう。もちろんいくつからでもやれば変わるのですが、「早いか遅いか」と言うと、50代半ば以降はかなりの方が複数の生活習慣病の発症で服薬中、骨密度低下の加速、膝関節等の軟部組織の損傷で通院、などが始まっています。健康をある程度損なってしまった後・・・というような、お尻に火がつく事態に陥ってから改善にとるかかるよりも、損なう前から良い状態を保つ方が望ましいし、本人も楽なのは、言うまでもありません。
ここで皆さんに想像してみてください。上記の2つの時期は、いずれも長年の悪習慣のツケが怒涛のごとく押し寄せる更年期です。更年期障害の程度は、本人の健康状態と性格傾向が大きく影響するという事実はご存じの通り。この時期に同時発生しがちな事態は以下の通り。
- 自分の闘病・・・ガンも最近は入院じゃなくて通院で治すから通うのも大変。
- 身内の介護・・・実親、義理親。一人だけじゃなくて同時多発もある。
- 育児・・・高齢出産だと子どもはまだ小学生位?
- 思春期の子どもの登校拒否・・・30代半ばで出産すると、お子さんが中学生~高校生頃。いじめや登校拒否も起きやすい年代です。
- 成人を過ぎた子どもの養育・・・大学や大学院を出ても、ちゃんと働く気が無い子供をずっと養う親。
- 40後半~50代のキャリアのピーク・・・激務で「ずっと人員不足なんです。土日も家で仕事してます」「でも勝手のわからない会社に転職するほうが怖いです」「今の役職も給与も手放したくないです」「フリーランスなんてもっと怖いです!」で、職場から身動き取れず、過剰適応で心身病みやすい。
- 家庭内不和・・・生じやすい時期です!「夫は悪い人ではないんです」という人は、大抵は腹に据えかねている。
- 夫の介護・・・死にかけてもおかしくない脳心血管系疾患である日倒れ、通院や介護が始まる可能性も。ギリギリ救命できて、余生は半身麻痺&車椅子、という流れも。これが仮面夫婦的な不仲で、奥さんが単身で自立するだけのキャリアや収入の確保が実現できていないままで、さらに30歳過ぎた子どもが実家にパラサイトだったりする中で起こると、もうね・・・・。
- 親族の介護・・・自分の親や義理親の介護が終えたとしても、兄弟姉妹叔父叔母に子供がいなければ、いずれそこの介護も担うことになりがちです(←結構みなさんこの辺わかってない)。
女性は社会でケアの役割を担いがちですし、そこに安易に自己承認を求めやすい傾向があるのも確かです。が、生活習慣は、皆さんが思っている以上に非常に重要です。家なら基礎工事に相当します。
ただし、この条件下で多少のことでぶれない、タフで健康な心身と生活習慣を再構築する地道な運動・栄養・睡眠管理の躾なおしは、本人にとって相当過酷な基礎工事のやり直しだということは、火を見るよりも明らかではないでしょうか。


見よう見まねの運動で染みついた数々の悪癖、生活面の悪循環がいくら洗っても落ちないシミのように染みつききった後に、ようやくパーソナルセッションを開始・・・となると、無数の癖を抜くことに無駄に時間も費用もかかり、大変非効率です。本人にとっても、上記の条件下にさらなる追い打ちをかけるストレスになる可能性大です(←正直これが一番心配)。が、ここでやめたりユルユルやっていたら、いつまでたっても健康回復しません。それもまた苦しいはずだから、良くなりたかったら「やる」の一択です。
ただし、50歳位になると、生き方がガチガチに固まってる人が大半です。たとえ自分に良い変化をもたらす行動やアドバイスや情報であっても、本人に取り入れる余地が全く無くなるんです。全員が全員とは言いませんが、9割9分そんな感じじゃないでしょうか。30代でもそうかもしれない。大抵の人にとって、50代や60代で自分をがらりと変えるのは相当負荷がかかることは間違いありません。そして、1年でも1月でも1日でも早いほうが、変化に抵抗感が無く、ご自身も楽なのも、間違いないでしょう。くれぐれもご注意ください。
人間が最もストレスを感じるのは、進歩がないこと=停滞、です。せめて30歳を過ぎたら、自分の進歩を自分が一番邪魔している事実に気づく冷静な頭と、それを行動で打ち破る賢明さは備えておきたい。
私は20代で子どもも生まないし結婚もしないと決めましたが、そうだとしてもどうやったって体力は低下してあちこちガタがくるのは分かっていた未来のその時になって、予防や準備を怠ったのも自分のくせに、あれこれ愚痴や恨み言を言いそうな未来の自分になるほうが、はるかにもっと嫌でした。そんな自分は絶対に受け入れられない!そういうどうしようもなく弱い自分をさっさと自覚して認めた方が、早く別の手が打てます。
これらの全てを踏まえ、私は30歳から毎週のピラティスパーソナルセッションを始めることを決意しました。それが未来の自分のために、30歳の今の自分がしてあげられるベストチョイスであり、最大の投資だと、考えたからです。
次回はこの続きを記しますね。