【Club Pilates】第12期バレル養成コース終了 - 2024.12.03
少し前になりますが、第12期のバレルの養成コースを担当しました。
ピラティスのイクイップメントは、メーカーによってスペックが異なるのですが、バレル類はそれが顕著です。バレルのカーブの度合い、バレルの幅、高さ、革張りか発泡スチロールか、ハンドルの有無は・・・などなど、さまざまなメーカーで使い比べると楽しいです。
スパインコレクターやバレルの曲線的なデザインは、脊柱の柔軟性と可動性、それに伴う肩甲骨周りの可動域を広げることができます。カーブを活用したり、ステップやバレルに座ったり、さまざまなポジションを活用しながら背骨を丸めたり反らせたり、横へ曲げたり捻ったりする動きをサポートします。
これにより、普段あまり使わない背骨の「胸椎」を特に可動させ、柔軟性を高めることができます。また、猫背や反り腰の改善にも役立ちます。反り腰の人は、ご自身の腹圧がすぐに抜けやすく、そのせいで腰が反ってしまっている…という事実に気づいていただきやすい道具ですね。
養成コースでは、学んだエクササイズを、実際のグループセッションを模してインストラクター役とお客様役に分かれてどんどん指導練習していきます。マットやリフォーマーなど、既にピラティスの基本的な動きを習得している皆さんは、動きの理解もスムースで、非常に優秀です!
大きな樽と梯子を組み合わせた形のラダーバレルは、クラブピラティスではプライベートセッションで使用するイクイップメントです。ただし、店舗によってはプライベートルームにラダーバレルを設置していない所もあるので、その場合は養成コースを受講した後に別途このトレーニングセンターで自主トレや指導練習を行います。
リフォーマーやキャディラックとは異なり、ラダーバレルは片脚立位や斜め立位でのエクササイズも豊富にあります。これにより、地面やはしごを踏ん張って体を支える環境を作り出し、私たちの日常生活に不可欠な立位でのバランス感覚を養うことができます。
ラダーバレルで行うバレエストレッチは、キャディラックとは違い、バレルに下肢を置いたラダーに手を当てたりしながら、片脚立位でバランスを保ちながら様々な面で体を満遍なく動かす・・・というバレエ―のバーレッスンに似た動きになります。腰椎骨盤間のニュートラルが保てているかどうか、また、股関節が中心窩に収まっているか否かで、全く「効き」が違ってきます!
接地面も支持面も不安定なラダーバレルは、これでしか出せない独特のエクササイズの醍醐味がありますよね!
上級者向けのエクササイズのホースバックやインバーテッドポジションの種目は、動きを理解しても、ご自身の体で正確にうごけるようになるまではひたすらコツコツ練習することが必要です。継続と根気が最も大切なのは、インストラクターであれ、お客様の立場であれ、みな同じです。
近道なんてないんですよね。
自分の成長のために、そしてお客様の健康に寄与できるように、さまざまなバレルを味方につけて、ぜひクラスで活躍ください!
いつも応援しています!