I様(50代半ば)の姿勢改善の記録 2022年11月~2024年12月 - 2025.01.11
I様(50代半ば)は当サロン開店時からのお客様。
当時のI様は30代。その頃から20年間、毎月欠かさずフェイシャルとボディのお手入れをさせていただいています。
I様は人生の中で全く運動習慣が皆無で、食べることが大好きとなると、30代から体重はジワジワ増量するものです。内臓脂肪や皮下脂肪が増えて、筋肉は減り続ける一方なので、どうやったって姿勢は崩れていきます。しかも動画作成という職業柄、日中は長時間座位で過ごす。これで良い姿勢と適正体重と体脂肪率を維持するのは誰だって困難でしょう。それでもI様ご自身は特に運動の必要性は感じていなかったようです。そんな矢先、何でもない日常動動作で歩行不可能になるレベルの重症の捻挫を経験し、全身衰弱の危機感と体を作り直す必要性に目覚めました !本人に「このままではまともに生きられない体になる!」と非常警報が鳴り響いた瞬間です。目を覚ますには危機感が一番大事。
画像の撮影年月は左→右の順に、2022年11月→2023年11月→2024年3月→5月→9月→12月。約2年間の記録です。
実は2022年11月の撮影開始時以前に、コロナを機に当サロンが開始した朝のピラティスオンライングループセッション「30分×週3回」に1か月間参加していました。
ただし、当然ですが、普段全く運動していない人がPC画面を眺めただけで動作を正しく理解し動けるはずがありません。
私もプロとしての責任がありますから「おかしな動きの癖や間違った理解が染みつくと、それを抜くのが一生の仕事になります。そうなる前に、せめて週1回でもプライベートセッション受講を励行してみませんか」とお伝えしたのでした。
元々とても素直なI様はそれ以来、毎週プライベート受講と、朝のオンライングループセッション(現在は30分×週5回頻度で受講)を継続しています。
その過程は、いかにご自分の姿勢や動作が間違っていたかに気づき、都度修正するという、ひたすら地道な反復作業の積み重ねです。近道はありません。
2022年11月の開始時(画像最左側)は、衰弱著しいI様の姿勢維持筋を総動員させてみたかったので、あえて足元にローテ―ショナルディスクを設置しての撮影です・・・予想通り代償動作が全展開され、全く垂直軸が取れませんでした・・・。対して、2024年12月(画像最右側)はどうでしょう?自然に垂直立位姿勢がとれるようになってきています!体重も減り、体の厚みが薄くなり、パンツのサイズが2サイズは確実に減りました。健康診断結果は毎年改善し続け、周囲からも「痩せた?」「何やってるの?」と質問攻めの日々です(笑)。
人はいつからでも変われます。
体を正しく整えていく作業は、お客様とインストラクターの二人三脚です。結果を出すために必要なのはこの2つの組み合わせ、ですね。
(1)本人がやること:決意+睡眠と食事の自律的管理+運動の継続
(2)インストラクターがやること:姿勢分析に基づくプログラミング能力+動きを見る目+指導力