ロレッタブログ

健康な女性と肥満の女性のMRIスキャン画像 - 2025.02.01

この画像は、肥満の女性(約113kg)と健康な女性(約54.5kg)のMRIスキャンを並べたものです。肥満体だとどこに負担がかかるかが一目瞭然です。余分な脂肪が、ウエスト周辺のみならず、心臓、肝臓、肺などの内臓組織まで包み込んでいます。脳、心臓、胃、腸もサイズが大きくなっているように見えませんか?

この動画の、筒状のトルソの中に詰まっている内臓の周囲一帯にべったりと脂肪がまとわりついているのを想像してみてください。恐ろしいと思いませんか?↓ 

 

過剰な体重や脂肪組織の蓄積が姿勢制御に影響を与えて、骨と関節の位置がズレるのは当然の帰結。画像では、肩関節、股関節、足関節など関節のズレにズレているがよくわかります。全身の関節があちこち痛くなるのも当然。脚や腕を閉じることができないので、歩き方が外転・ガニ股になり、歩行速度も遅くなる。標準体重を超過した人の関節の位置のズレはこれだけ激しいのです。

もしダイエットや健康に目覚めてから、この関節のズレ(姿勢)を正しい位置に整えていくのは、標準体重の人がちょっと悪い姿勢を整える過程よりもはるかにもっと大変です。

こんなふうに体の内側にパンパンに内臓脂肪が張り詰めているのだから、お腹に力が入るはずがありません。本来体幹から生みだされる動作ができないので、その代わりに全ての動きは頭・上肢・下肢を振り回すことで生み出されるので怪我が増える。お腹や関節周りの脂肪が邪魔で腹筋も深くしゃがむこともできない。その結果、ますます座りっぱなしの生活になっていく。そうすると、唯一の楽しみは食べることなり、ますます太っていく・・・という悪循環に陥ります。ですから、そもそも太らない生活習慣の確立が最重要。

食べすぎ飲みすぎ運動しなさすぎの生活習慣病は、その人自身の生活習慣によって引き起こされます。医者やトレーナーはその改善の旗振り役でしかありません。生活習慣の改善は、本人が行動して変えていくものです。

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