フィーちゃんの診察 - 2025.04.01

フィーちゃんの牙がぐらついていたので、いつもの動物病院に診察に連れて行きました。
キャリーバッグに気づいて匍匐前進のごとくササーっと逃げ隠れるフィーちゃんを捕獲するのは大変でした(笑)。バスに揺られ、到着した動物病院の診察室で、ちょっと緊張した面持ちのフィーちゃん。
抜歯は全身麻酔なので、齢10歳(推定)のフィーちゃんの状態をレントゲン撮影、血液検査など一通りチェックです。胸郭がとても長くて細くて肋骨が多いので、何度見ても人間と違い過ぎて(あたりまえ)笑っちゃいます。猫の脊柱は、頸椎:7個、胸椎:13個、腰椎:7個、仙椎:3個、合計すると、猫の脊柱は30個の椎骨!!腰椎7個もあるなんて、まあこれでよくしなやかさを保って腰痛にならないもんですね!これに尾椎(しっぽの骨)が4〜24個(個体による〉もあるそうです。


血液も人間と同じ項目が並んでいて、おもしろいです。血糖値が高いのはもしかしたら病院に来たストレスもあるかな?という具合です。


聴診器を当てたら心雑音がするそうで、心臓の状態を調べるために超音波などの検査もしていただきました。
結果、心筋肥大症のステージB1と判りました。
検査方法は、聴診器で心雑音があっため、まずは超音波で検査です。心臓を縦軸と横軸も撮影して、横軸から心筋の厚みが測定します。心筋肥大の目安は、心筋の厚みが6㎜以上だそうです。下のフィーちゃんの画像内でAやCと表示された箇所の心筋が肥大している、というわけです。

この色の違いで弁で逆流しているのが判る(んだったかな?)そうです。

当サロンのお医者様のお客様曰く、「人間の検査も全く同じ」だそうです!
猫の場合の心筋肥大症は遺伝的な要因が強いらしく、猫なら6匹に1匹がかかるほど多い(!)らしく、品種によってもかかりやすさが違うらしい。フィーちゃんはおそらくスコティッシュフォールドが混じっているので、その影響があるかもしれません。他にはノルウェイジャン、ラグドール、メイクーン、アメリカンショートヘア、ブリティッシュショートヘア、ペルシャ、ヒマラヤンなども該当するそうです。メジャーな純血種ほぼ全部、みたいな感じ?ただし日本の雑種猫にも、これらの猫と交配して生まれていることは大いにあるので、「雑種だから心筋肥大症にならない」というわけでもないそうです。
また、「人間の場合も若い人の突然死などは、その近親者も突然死していたりすることがある」そうで、「やはり人間も遺伝の影響が強い」そうです。
今後の治療は、まずは今月中にぐらついている歯の抜歯と歯周病のケアを完了し、その後は半年毎の通院で経過観察です。心筋肥大症のステージはB1ですが、ステージCを飛び越して一気にDに進む場合もあるそうで個体次第ですが、Cの場合も血栓や胸水が溜まる場合もあるそうで、ワーファリンの投薬などで対処していくことになります。心筋肥大症自体は完治や良くなっていく病気ではなく、あくまでも進行性の病気なので、急激に進行したり大きな動脈に血栓が詰まることで下肢麻痺になったりせず、穏やかにのんびりと寿命を迎えられるようにできたらいいな。
最近猫じゃらしに食いつかなくなったのは年齢や季節的なものなのか、でももしかすると人なら還暦位だからそろそろまた猫ドッグしたほうがいいかなと考えていた時だったので、早めに現状が判明したのは幸いでした。猫も赤ちゃんや子どもと同じで、自分の体に起こっていることをうまく自分で伝えることができないからこそ、ペットなら飼い主、子どもなら親の責任でしっかり養育していく責任と、それを全うする覚悟が必要です。
今回のお会計はこちら!愛猫の入らっしゃる方の参考になれば幸いです。
