ロレッタブログ

「健康になりたいけど続かない人」こそ読むべき、生活改善のリアルな第一歩 - 2025.04.24

厚生労働省が国民の健康づくりをサポートするために進めているスマート・ライフ・プロジェクトというのがあるそうです。ご存じでしたか?私は知りませんでした(笑)。

このプロジェクトに参加する企業の健康づくりのアイデアを事例集にまとめたものがあったので、サロンのドレッサーに印刷しておいています。運動、食生活、禁煙、健康・検診の4テーマにおいて、「ちょっと変えなきゃな」と感じている方のヒントがみつかるかもしれません。どの取り組みも、コストをかけずに手軽に実施できるものばかりなので、ぜひ手に取って読んでみてください。


一例として、ロート製薬の、脱メタボに向けた生活習慣をまとめたプログラムシートをご紹介します。食事の方法や飲酒量、運動などの習慣を4ステージで示し、段階的に目標を達成していく仕組みで、実際に社内で成果を上げているそうです。

生活習慣の改善を試みたけれど続けられなかった人のよくある例って、きっとステージ1の人が、いきなりステージ3や4を実践して続くかというと、長年怠惰に生きてきた人ほど難しいと思うんですよね。人って自分が思う以上に悪癖が染みついているものだから。まずは、小さなこと、やさしいことから手をつけるべきであり、最初から困難や大事に取り組むべきではないです。自己評価は良く見積もりたくなるものですが、ここは等身大の己を直視して慎重に歩を進めてみましょう。ステージ1の「全身が映る鏡で現実を直視する習慣をつける」なんてまさにそれじゃないですか!!

また、その小さなこと、やさしいことすらできない人は、ご自身で「早死覚悟で不摂生を続ける!」という自己決定と自由意思を貫いた、ということになります。


ここで「いやいや、自分としてはそんなつもりじゃないんだけど」といいたい人もいると思うんですが、厳しいですがそれはマインドに問題があるんです。老いて病むことが悪いことではないのです。ただし、不摂生な生活を長年続けて、病気やケガと無縁のまま80、90歳まで生きられるなんてことはこの世では起り得ないのも事実です。それを認めたうえで、運動する気をなくすのも、多飲多食暴食を続けるのも、それは個人の自由です。でも、そのツケは全て必ずその個人に返ってくるのです。とっとと立ち上がって、自分を変える辛さや痛みも覚悟して軌道修正するか、それとも自分を雑に扱い人生を諦めるのか、選択も決断も自身の自由意思に任されています。

もし「自分は運動もせず食生活も変えず、お金も時間も生活改善活動より旅行や呑み会やショッピングなんかの気晴らしや遊興費に使いつづけて、このままズルズル病気になって悪化させて早死することを、心に決めたんです」と明言できないのなら、今ステージ1の人はまずステージ2を目指す。半年や8か月などある一定期間続けたらステージ3に進む・・・みたいにある程度長い時間をかけて定着させていくほうが、新習慣に適合した心身に変容していけるのではないかと思います。実際にその変容と適合にどのぐらいの期間を要するかは、各々の悪癖の染みつき度合い(=悪癖継続期間)に比例すると思いますが。

もちろん生活習慣病を既に発症している人は、のんびりしていると重症化の恐れがあるので、投薬量が増えたり、取り返しのつかない合併症(脳梗塞で半身麻痺とか高次機能障害とか下肢切断とか失明とか)を負う前に、1日でも早く軌道修正したほうがよいでしょう。