そのピラティスって、ほんとうに「再教育」ですか?──Lorettaのピラティスページを改訂しました - 2025.06.14
ピラティスページを改訂しました。
今回のアップデートでは、ストットピラティスの本質的な考え方や、最近よく耳にする「医療者が指導するピラティス」との違いについて、私なりの視点を加えました。
というのも、お客様からはもちろん、実は現場で働くインストラクターの方々からもこんな声を「毎週」「連日」いただくのです。
「グループレッスンは慣れているけれど、プライベートになるとどう進めてよいかわからない・・・」
「歩き方を綺麗にしたいと言われても、何をどうやったらいいのかわからないので、これをやればいいのかな?と、なんとなく試してみて、脚が軽くなったと言われたら“ああ、それが良かったのかな?”と手探りでやっている」
「そもそも、マットもマシンもエクササイズをどう組み立てればいいのかわからない」
こうした悩みは、“技術”や“知識”だけの不足ではありません。
グループとプライベートでは、指導に必要な力がまったく異なる──その認識自体が、まだ広く浸透していないのが現状です。
つまり、個別性への対応は、ただ知識を増やすだけでは身につきません。
“見る力”と“組み立てる力”、両方が備わってこそ、はじめて本質的なサポートが可能になります。
ですが、実際にはその2つを系統立てて学ぶ機会は、業界全体を見渡しても非常に限られています。学術的に深く正確に教えられる講師の数も非常に限定されています。
これは、現場で働く誰かが至らないという話ではなく、
「それを学ぶ土壌そのものが、まだ整っていない」という構造的な問題でもあります。
そして、優れたメソッドに出会えたとしても、それを自分の感覚に落とし込んで、目の前の人に合った“処方箋”として使いこなせるようになるには、相当な時間と適切な導きが必要です。
今回のページ改訂では、こうした現場のリアルな悩みに寄り添いながら、
STOTT PILATES®がどういう思想と設計のもとに成り立っているのかを、わかりやすく丁寧にまとめています。
もちろん、今後も少しずつ加筆・修正を重ねていく予定です。
ピラティスに長く携わる方も、これから学びたいと思っている方も、ぜひ一度ご覧ください。
どんなに経験を積んでも、現場に立つ限り「これでいいのかな?」という迷いは尽きません。
でも、だからこそ──
“見る力”と“組み立てる力”を、深く、丁寧に育てていける環境が必要だと感じています。
問題意識を持ち、自己研鑽を続けるインストラクターの皆様を、心から応援しています。
→ Lorettaピラティスページ:https://lorettaloretta.com/menu/pilates/
