「食べてないのに太る」あなたへ——それ、“更年期と食べ疲れ”のせいかもしれません。 - 2025.07.12
「太るのは年齢のせい」と諦めていませんか?
「若い頃と同じ量を食べてないのに太る」
「昔はちょっと動けば痩せたのに、今は何しても変わらない」
「運動したほうがいいとわかってても、やる気が起きない」
そんな声を、お客様から日々たくさんお聞きします。
でも、それはあなたのせいではありません。意志が弱いわけでも、怠けているわけでもない。
——体がすでに疲れ果てているだけなんです。
その“動けない理由”を紐解いていくと、実は「食べ疲れ」「ホルモンバランス」「重力からの逃避」という、3つのキーワードが深く関係しています。
“食べ疲れ”で、もう体が動かない
食事は本来、私たちにエネルギーを与えてくれるもの。でも、食べた“後の処理”には、想像以上にエネルギーがかかっています。
脂質・糖質・アルコール・カフェインを多く含む食事を摂ると、胃腸・肝臓・すい臓などの臓器はフル稼働。
吸収・分解・代謝・排出——これらすべてに膨大なエネルギーが使われています。ある専門家は、「高カロリーの食事やアルコールを一気に摂ると、内臓はマラソンを走っているようなもの」と例えています。これは比喩ではありますが、“食べただけで疲れる”状態は現実に起こりうるのです。


そしてこの“食べ疲れ”が慢性化すると、体はこうなります。
「朝起きてもだるい」、「動くのが億劫」、「何かを始める気力が湧かない・・・」つまり、「運動しよう」と思っても、もう動くための余力が残っていないのです。
“動けない自分”は、あなたのせいじゃない
私たちはつい、「自分は怠けているのかも」と思いがちです。でも、これは明確にお伝えしたいのですが…動けないのは、体がすでに疲弊しているだけ。決して、あなたのせいではありません。
内臓が常にフル回転していて、ホルモンが乱れ、自律神経が疲れ果てている。
その状態で「運動しなきゃ」と思っても、体が言うことを聞かないのは当然のことです。
更年期のホルモン変化が拍車をかける
そして40代後半以降、特に女性の場合はここに「更年期のホルモン変化」が重なります。エストロゲンという女性ホルモンが急激に減少すると、体の中では以下のような変化が起こります:
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脂肪が内臓周辺に付きやすくなる
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血管の柔軟性が低下し、動脈硬化や心疾患リスクが上昇
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イライラ・情緒不安定・攻撃性の増加
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睡眠の質の悪化
つまり、ここに反抗期の子どもや、夫の病気、要介護の親の世話が重なると、事態はより深刻です。「動けない」「太りやすい」「気分が安定しない」のはホルモンの影響でもあるのです。
重力に抗わない生活が、さらに筋肉を奪う
さらに、“疲れて動きたくない”という状態が続くと、人は自然と重力に逆らわない生活を選び始めます。
- 買い物が面倒→ネットスーパー
- 階段がつらい→エレベーター
- 仕事終わり→ソファに横たわりNetflix。受け身の娯楽が大好き。
- 疲れた日→スマホ片手にお菓子とビールが欠かせない。外食で発散も欠かせない。
- 料理を作るのも掃除も面倒→食事はUberEatsかコンビニで調達、デザートやお酒も必ずチェック。
これは、筋肉も骨もどんどん減っていく行動です。糖質やアルコールの代謝のために、体内ではビタミンもどんどん消費され、知らぬ間に栄養失調に陥っていくのです。こうして、1Gの重力に対して、自分の体重を支えて立つ・歩く・支えるという基本的な動きさえ減っていきます。”最も重力に抗う力を必要としない横になって寝転ぶ、ソファにもたれて弛緩しきった姿勢でNetflixやAmazon PrimeやSNSを眺める”——飲み食いだけが楽しみ。そんな時間が習慣化してしまっていませんか?
🌀こうして進行する「負のスパイラル」
このような状態が続くと、以下のようなスパイラルが起こります:
1.消化疲れで動けない→ 内臓が常にフル稼働、エネルギーが枯渇
2.動かないから筋肉が落ちる→ 特に代謝を支える“抗重力筋”が衰える
3.筋肉が落ちて基礎代謝が低下→ 同じ食事でも太りやすくなる
4.ホルモン分泌も神経伝達物質の分泌も免疫系も乱れる
5.さらに更年期による女性ホルモンの低下で心血管機能や情緒も乱れ、さらに動く気力がなくなる
6.皮下脂肪・内臓脂肪が増える→ 特にお腹まわりに脂肪がつきやすくなる
7.体が重くなり、さらに動くのがつらくなる→ ”重力から逃げた姿勢”ばかりになる生活へ
8.「運動でスッキリ」が感じられなくなる→ 気分転換が「食べる・飲む」に偏る
抜け出す第一歩は「食べ疲れのリセット」から
「じゃあ何をすればいいの?」と聞かれたら、私はまずこうお伝えしています:
最初にやるべきは、“運動”ではなく“消化を助けること”。運動を始める前に、まず内臓を労わる食事に変えること。これだけで、翌朝のだるさは少しずつ変わってきます。自分の運動意欲を邪魔している食事を、続ける必要はありませんから。
夜の食事を2割減らす
揚げ物や脂っこいもの、カフェイン、アルコール、甘い物を控える
- 上記の食べ物を「毎日」なら→「隔日」に→「週1回」に→「月1回」に・・・と段階的に減らす。
週2日は軽めで消化のいい夜ごはんにする→週3日に→週4日に→週5回に・・・と段階的に増やす。
こうした小さな食習慣の見直しだけでも、体の内側が回復し、「少し動いてみようかな」という気力が戻ってきます。
今日からできる“小さな脱出”
このブログをここまで読んでくださったあなたは、きっと心のどこかで「このままではまずい」と感じているはずです。変化は、大きなことから始めなくて大丈夫。まずは「食べ疲れを手放す」という、体へのやさしさから。あなたのその“動けない感覚”は、サボりではなく生活が乱れているサインです。気づけたその瞬間が、もう第一歩。
ほんの少し体が軽くなるだけで、世界の見え方は驚くほど変わります。どうか、いつまでも自己嫌悪に陥る同じ生活パターンを続けずに、良い方向に舵を切る小さなスタートを始めてくださいね。私のような他人ににできるのはあくまでも助言や提案であり、健康的な生活の実践はご自身にしかできなません。
運動以前に、まずはもっと健康になりましょう。そのために健康な生活に切り替えましょう。未来の自分のために、きっと今日から出来ることは、思ったよりも沢山あるはずです。
