ロレッタブログ

「5人に1人。当たる気がする。」— 骨折リスクを“自分ごと”として考える日 - 2025.10.20

「骨粗鬆症=女性の病気」と思っていませんか?
実際には、男性も決して無縁ではありません。


🦴 日本の骨折実情

骨粗鬆症財団のデータによれば、日本では毎年およそ17万件の大腿骨近位部骨折(いわゆる足の付け根の骨折)が発生しています。
これは3分に1件という頻度で、女性に多いものの、男性の発症も年々増加しています。

  • 骨折が原因で介護が必要になる女性は全体の36%

  • 骨折後、退院時に屋外歩行ができるように回復するのは3人に1人

  • 骨折による介護の自己負担額は約1,540万円(5年間)

出典:公益財団法人骨粗鬆症財団『知っておきたい日本の骨折事情』(監修:折茂 肇)


👨‍⚕️ 男性骨粗鬆症の背景

管理栄養士や健康運動指導士の現場でも、骨密度検査を受けに来る男性は非常に少ないといわれます。
実際、ある保健師チームの報告では男女比は1:9ほど。
骨粗鬆症の多くは閉経後女性に多い「原発性」ですが、男性の場合は二次性骨粗鬆症が多く、
その原因の約50〜66%が以下に関わると報告されています:

  • 慢性的な飲酒

  • 一部の薬剤(ステロイド・抗けいれん薬など)

  • 糖尿病や関節リウマチなどの疾患

つまり、生活習慣や既往症の影響が大きいのです。


🧘‍♀️ 骨を「鍛える」より、「守りながら育てる」

低筋力になると、まず最初に低下するのがバランス能力です。Lorettaでは、STOTT PILATES®の理論をもとに、多様なイクイップメントやプロップを活用しながら、おひとりお一人のコンディションに合わせて段階的にバランス能力・筋力・姿勢制御を高めるプログラムを提供しています。足底感覚刺激と転倒予防、骨や関節に負担をかけず、姿勢・筋力・神経系を同時に整えるアプローチは、骨密度だけでなく、「転ばない力」「動ける自信」を育てることにつながります。

  • 「脚に力が入る。踏む感覚が判ってきた」
  • 「背筋が伸びたら視野が変わって、見える景色が変わった」
  • 「還暦が近いのに背が伸びました!」
  • 「前よりも疲れにくくなったから、1日で出来ることや出かけられるところが増えた」

セッションを継続いただいている皆様からは、こんな喜びの声を日々頂戴しています。自分の体、自分の足で、行きたい場所に行き、見たい物を見て、やりたいことに快活に取り組める。そんな移動と活動の自由に勝る喜びはありません。

 


🕊 まとめ

抽選なら「当たる気がする」。
でも、骨折は“当たりたくない”現実です。

骨粗鬆症は「歳をとってからの問題」ではなく、今の生活や習慣の延長線上にあります。昨日までしっかりと強固だった骨が、今日から突然ボロボロと折れていくことは無いのです。

定期的な検査・適度な運動・バランスの取れた栄養。そのどれもが、未来の自分の「自立」を守る投資です。「そんなの知ってる」「わかってる」・・・知っていて実行していないのは、知らないのと同じです。

10月20日、世界骨粗鬆症デー。
この日をきっかけに、ご自身の「骨と暮らし」を見直してみませんか?


🔗 出典・参考リンク