ロレッタブログ

週1×5年より、最低週2以上×2年。理想は週3以上。身体は「頻度」で変わる - 2025.11.18

本気で身体を変えたいなら、「週1」で「動けているつもり」ではなく、正しい方法を、十分な頻度で、日常に落とし込むことが欠かせません。
身体操作は、筋力だけでなく「脳と神経の学習」であり、頻度・反復・日常こそが成果を決めます。


【1】なぜ身体が変わらないのか

身体は、鍛えれば勝手に変わるわけではありません。ただ漫然と動かせば勝手によくなるわけではありません。
脳と神経が正しい動きを理解し、それを何度も反復し、定着して初めて「できる」に変わります。

つまり、正しく動けない原因は「筋力不足」以前に、神経系がその動作をまだ理解していないことが多いのです。だからこそ、反復と頻度が決定的な鍵になります。


 

【2】結論:週1×5年より、最低週2以上×2年、理想は週3以上

神経学習には、ある程度の“濃度”が必要です。
週1回で学んだことは、次の週にはほぼ忘れてしまいます。筋肉的な成長のタイミングも逃してしまいます。
新しく学ぶもので上達を望むのであれば、理想のレッスン頻度は週3回以上です。

多くの人にとっておそらく現実的に実現可能なのが最低週2回。適切な指導のもとで反復できれば、身体は確実に変化し始めます。

これはピラティスに限らず、どんなスポーツでも、ダンスでも、楽器でも、語学でも同様です。

時間は量です。そのまま結果に比例します。
とはいえ、運動経験が全くなかったり、運動経験が浅い方が、急に週5や週6で運動や新しいことを始めると、回復が追いつかない場合も考えられます。脳も新奇刺激に長いことさらされていない場合が多いので、理想は週3回、最低週2回、です。

とはいえ、ストットピラティスに関しては、初級レベルのエクササイズはイクイップメント(マシン)もマットも大変穏やかな強度からはじめることができるので、実際には週5でも週6でも、毎日でも、安全に行うことは可能です。

ここで理解いただきたいのは、生涯、最低週2以上(理想は週3)で通わなければならないという訳ではない、ということです。最低週2(理想週3)×2年という初期段階でにおける、濃密な学習がどれだけしっかりと実施できるかが改善の勝負なのです。その後は、「自分の取説」をある程度のところまで十分理解していれば、週1~2に落とすことは十分実現可能なのです。

だからこそ、せっかくピラティスで体づくりに取り組もうと思い立ったのに、質の低いレッスンを週1でチンタラやっていることの方が、よっぽど命の残り時間がもったいないのです。


 

【3】根拠① 忘却曲線

ドイツの心理学者エビングハウスは、「記憶がどれほど失われるか」を計測しました。

  • 20分後には42%忘れる
  • 1時間後には56%忘れる
  • 9時間後には64%忘れる
  • 1日後には67%忘れる
  • 2日後には72%忘れる
  • 6日後には75%忘れる
  • 31日後には79%忘れる

どれだけ集中して覚えても、帰宅した頃には半分以上、翌日にはほぼ7割、1か月後にはほぼ8割を忘れてしまいます。つまり、週1の入力では、毎回ほぼ“ゼロから”に近い状態で、同じことを入力することになります。

都度忘れっぱなしで、よくなるはずがありません。

ちなみに「この体の使い方が自分にとって本当に大事なことなのだ」という強い意識があれば、週1回でもよくなるでしょう。しかしながら、多くの人は一歩スタジオを出ると(それどころか着替えの最中から)教わったことを忘れてしまうのです。

参考までに、バレエであれば「基礎」の定義にもよりますが、身体の使い方や正しいポジションを習得し、ある程度のヴァリエーションに取り組めるようになるまでのレッスン頻度は、個人差はありますが、「一般人の場合で、上達が見込める最低ラインが週2回以上」。

バレエの世界でプロレベルを目指すなら、「最低でも毎日×数時間×3年〜5年程度はかかる」と言われているようです。音楽も同様ですね。

また、このぐらいやって、ようやく音大やオーディションに合格するかどうか、というレベルに到達します。実際に音大に入学したり、オーディションに合格しても、それ以降に実際にプロとして長年食っていけるかどうかは、また全く別の次元の話です。

一般の方は往々にして、変化に対する期待値と、その変化を現実にもたらすための頻度と期間の見込みが相当甘い、ということは、ここでしっかりと強調させてください。

なぜそのような非現実的な期待を持つかというと、「体を動かして技術を習得する」という自己変容をこれまで全くしてきていないから、です。


 

【4】根拠② 語学と同じ構造

身体操作の習得は、英語学習ととても似ています。単語を1回覚えても、翌日には多くを忘れます。
繰り返し触れ、使い、定着していく。そのプロセスが必要です。

英語コーチATSUさんも「どんな最強メソッドがあっても、学習時間が確保できない限り伸びない」と言います。

教育の質は大切ですが、自分の質の向上は、圧倒的な“量の上”にしか成立しません

そして、多くの人は、その量が圧倒的に足りていません。質と量の認識が甘いのです。わからないことが多い間は、とにかく基礎への取り組みと頻度を怠らない姿勢が重要です。


【5】よくある誤解

・グループをたくさん受ければ上手くなる→ 雰囲気で動いても学習は起こらない

・マシンさえ使えば変わる→ 使い方を知らなければ怪我のリスクも

・プライベートならどこでもOK→ インストラクターの質は天と地ほど差がある

誰に習うか、どの頻度で反復できるか。ここで結果のほとんどが決まります。


 

【6】日常こそ本番

週1〜2回レッスンに通っても、残り6日を何も考えず過ごしていれば、身体は元に戻ります。

バレリーナやダンサーの姿勢が美しいのは、ただレッスンに通っているからではありません。彼らは「どれだけレッスンに通って姿勢を修正されたところで、自分の普段の姿勢が悪いままなら、これは絶対に変わらない」と気づいた人たちなのです。日常で姿勢や動作を淡々と積み重ねているから、ただ立っているだけでも美しく綺麗な佇まいになっているのです。

ただ淡々と日常もやり続けているだけ。それが結果を生んでいるのです。歯磨き、洗顔、料理、通勤、信号待ち、階段、歩くとき。ほんの数十秒の積み重ねが、姿勢と身体を変えます。


 

【7】生活習慣が土台

栄養・睡眠という基礎が弱ければ、どれだけ正しい運動をしても回復できず、結果につながりません。

トレーニングは、一時的に体を“壊す”行為です。修復し、前より強くなるには、材料(栄養)と休息が必要です。日常管理があってこそ、運動は成果になります。


 

【8】自分にだけ甘くなる大人

週1回60分だけ予備校に通い、宿題も復習もせず「志望校に受かりたい」と言う子どもがいたら、
多くの大人は「それは難しいよ」と言うでしょう。

週1回英会話に通って「英語を話せるようになりたい」と言う部下にも「それなら毎日の積み重ねがもっと必要だよ」と返すはずです。

ところが大人は、自分にだけ驚くほど甘くなります。
週1でなんとかなるという都合の良い考えを変えない。出された宿題はやらない。生活は変えない。暴飲暴食。夜更かしもやめない。旅行にも娯楽にもファッションにもお金を使いたい。新しい靴もバッグも欲しいし、カフェ巡りや食べ歩き、呑み会も無くしたくない。

これで変わるほうが奇跡です。地球上で自分にだけ都合の良い奇跡が起こることはありません。


 

【9】頻度を自分で妨げない

週1でも、日常での実践を欠かさず「一度教わったことは絶対に忘れないし、自分でも徹底的にやり遂げる」という意思があるなら、そのペースでも前進できるでしょう。しかし、曖昧なままでは時間を浪費するだけです。自分の成長を、自分の選択で妨げてしまうのは、あまりに惜しいことです。

大切なのは、“選択”することで“余白”を作り、”本当に必要なことのために、余分なものを手放す勇気”です。これができない人が、良い方向に変化することはありません。「あれも・これもやる」ではなく「捨てるものを徹底的に捨てる」。時間は、「ある・ない」ではなく「どう作るか」。貧富、年齢、立場に関わらず、1日は24時間で平等です。

捨てることができない人に、時間は作れません。

今までの時間の使い方の結果が、今の自分です。

未来の自分は、今日から何に時間を投じるかで変わります。


 

【10】身体操作は神経学習。

  • 高い質での入力
  • 高い頻度(最低週2以上推奨。理想週3)
  • 圧倒的な反復量
  • 日常への落とし込み
  • 栄養・睡眠の確保

この全てが揃ってはじめて成果が出ます。

質の高いレッスンを、適切な頻度で受講することが重要であることを改めて強調させてください。

魔法はありません。正しい方法を、正しい量で、静かに続ける。
一見遠回りなようで、実はそれが最短で、最も確実な道です。

Lorettaは、一人ひとりの身体に寄り添い、「自分の身体を、自分で使いこなせる未来」へ伴走します。