2025年のお気に入り動画<Part 1> 1963年の姿勢教育フィルムで年末に見直したい“姿勢の原則” - 2025.12.13
今年も一年、あっという間に過ぎていきました。
年末になると、なぜか「自分の体や姿勢を、このまま放っておいていいのかな」と、ふと立ち止まる方が増えるように感じます。
今日は、そんな年の瀬にあらためて見直した一本の動画をご紹介したいと思います。
1963年に制作された教育フィルム「Posture Habits」です。
白黒の映像の中で、小学生くらいの子どもたちが、先生の指導のもと「良い姿勢とは何か」を学び、実際に立ち方や座り方を練習していきます。
教室の風景や服装はレトロですが、そこで話されている内容は、今私が中野坂上で姿勢改善ピラティスを指導しながらお伝えしていることと、本質的にはほとんど変わりません。
子どものように、まずは素直にやってみる
この動画で印象的なのは、子どもたちの「素直さ」です。
背筋を伸ばしましょう
椅子にはこう座りましょう
頭の位置はここを意識して…
先生に言われたことを、子どもたちはとにかく一生懸命まねしようとします。ぎこちなくても、何度も繰り返しているうちに、少しずつ形になっていきます。
一方で大人は、「それくらい知っている」「姿勢が大事なのは分かっている」と考えがちです。
でも、「知っている」と「毎日やっている」のあいだには、決定的な差があります。
本当に体を変えたい人に必要なのは、難しい新理論よりも、むしろ子どものような「まずは素直にやってみる」姿勢なのかもしれません。
完璧でなくていいので、とりあえずやってみる。そこからしか、体も姿勢も変わりません。
時代が変わっても、人の体の構造は変わらない
1963年といえば、スマートフォンもパソコンもない時代です。
しかし、動画の中で示される「良い姿勢」の定義は、今もまったく通用するものです。
- 頭を前に突き出しすぎないこと
- 背骨の自然なカーブを保つこと
- 胸をつぶさず、呼吸が入りやすいスペースをつくること
- 骨盤を安定させ、足でしっかり床を踏むこと
私たちの生活スタイルは大きく変わりましたが、
- 骨の数
- 関節の位置
- 筋肉や靭帯のつき方
- そして地球の重力
といった「人としての体の構造」は変わっていません。だからこそ、正しい姿勢の原則もまた、半世紀以上たっても古びないのです。
中野坂上の小さなサロンで、姿勢改善ピラティスや根本改善ピラティスのセッションをしていても、「結局ここに戻ってくるな」と感じるのは、いつもこの基本の部分です。
姿勢を支える三本柱 食事・運動・睡眠はやはり逃げられない
「Posture Habits」では、姿勢そのものだけでなく、生活習慣にも触れています。
- バランスの良い食事
- 十分な睡眠
- 毎日の運動習慣
この三つが、良い姿勢と健康な体を育てる土台になる、という考え方です。
筋肉は食事からの栄養でつくられ、睡眠中に回復します。
運動は、その筋肉と骨、関節を実際に使い、強くしなやかに保つために欠かせません。
どれか一つだけを頑張るのではなく、三本柱をできる範囲で日々すこしずつ整えていくこと。
これも、1960年代でも2020年代でも、そしてこれから先の時代でも変わらない原則だと思います。
年末年始に試したい「小さな姿勢習慣」
とはいえ、いきなり完璧な生活にしようとすると、ほとんどの人は三日坊主で終わってしまいます。
大事なのは、「年末年始のタイミングで、まずひとつだけ、小さな習慣を増やしてみる」くらいの現実的なスタートラインを引くことです。例えば、こんなものでも十分です。
- 朝起きたら、1分だけ背伸びと深呼吸をする
- 歯磨きの間は、骨盤と背骨を意識してまっすぐ立つ
- テレビやスマホを見るとき、30分に一度は一度立ち上がる
- 電車を待っている間に、足裏でしっかり床を踏む感覚を確認する
- 仕事中に30分に1回は背伸びをする
- トイレに行くたびに10回スクワットする
これらはすべて、「姿勢を良くするための準備運動」のようなものです。
こうした小さな積み重ねが、数か月、数年という単位で見ると、大きな差になって表れてきます。
スタジオでのピラティスの時間は、「自分の体の使い方を学ぶ場所」です。
本当の変化は、その学びを日常の中にどれだけ生かせるかで決まります。
おわりに
年末のお気に入り動画としてご紹介した「Posture Habits」は、
- 子どもの素直さ
- 変わらない姿勢の原則
- 生活習慣という土台
を、あらためて思い出させてくれる一本だと思います。
もしよろしければ、年末年始の時間のあるときに、ぜひ一度ご覧になってみてください。
そして、来年の自分のために、「今日からできる小さな姿勢習慣をひとつだけ決める」ということを、静かに宣言してみてください。
