香りとピラティスと手帳。変わらない習慣がつくる一日 - 2025.12.10
就寝前にゲランのサムサラを纏うのは、気がつけばもう20年近く続いている夜の習慣です。
ベッドサイドに置いたボトルをひと吹きして、今日一日を終えてぐっすり眠るためのルーティンです。
ピラティスも、もう20年近く、形を変えながら続いています。受ける側から教える側になり、インストラクターを養成する仕事も経たりしながら、今は自分のスタジオでセッションを担当しているわけですが、「定期的に続ける」という意味では、昔も今もあまり変わりません。朝食も大抵同じものを毎日食べています。どうやら私は、一度自分で「これ」と決めたものは、かなり長く続ける性格のようです。
たとえばペンケース。
中学か高校の頃に買ったエルベシャペリエのペンケースを、いい大人になってもずっと使い続けていました。さすがに布地がボロボロになってしまい手放したのが、たしか8年ほど前。その後は文庫屋大関のペンケースに乗り換えて、今もそちらを愛用しています。

先日ふと「まさか今でも販売していたりして・・・」と検索してみたところ、あの頃使っていたのと同じエルベのペンケースが、今も販売されていることがわかって、思わず笑ってしまいました。(中古ですが)画像と全く同じ黒のペンケースと全く同じページはこちらです。
https://life-shop.jp/products/0k25401rb0004pa22?srsltid=AfmBOopSoySDiT0sv1a8fdOsmB_x941KQkfSmr8PM6feGXbi9EeOWpcj
手帳も同じです。
高校生の頃からずっと、クオバディスのトリノートやエグゼクティブを愛用していました。縦軸に時間が入り、1週間を見開きで俯瞰できるレイアウトは、サロンの予約や自分のトレーニング、講座などの予定を組み立てるのにとても便利で、必ずこのタイプを購入します。
年末が近づくと、東急ハンズ新宿店の手帳売り場に行き、迷わずいつものリフィルを手に取る――それが、毎年の小さな行事でした。


ところが、2023年のリフィルを買おうとした年、いつもの棚に私の定位置のリフィルが見当たりません。スタッフの方にも確認しましたが、どうやら手に入らなくなってしまったようです。唯一みつけたアマゾンで販売されていたリフィルは、なぜか驚くほど高価格になっていて、そこで初めて、「クオバディス以外の手帳」という選択肢を真剣に考えてみることになりました。こういう風に、同じものがもう手に入らない場合は、優先したい条件に適っていればいつまでも長々と探さずに速やかに変えてしまいます。手帳は持ち運びやすく、書きやすいサイズで、中身が似ていればよいのです。

代わりに選んだのが、中身のレイアウトがよく似ていたドイツの文具ブランド、LEUCHTTURM1917(ロイヒトトゥルム)のウィークリープランナーです。そのまま2年間LEUCHTTURM1917にお世話になりました。

そして先日、2026年の手帳を探しに、また東急ハンズの手帳売り場へ。
「どうせなら、もう少しじっくり見てみよう」と売り場を一周してみたところ、LEUCHTTURM1917とよく似たウィークリーレイアウトで、もう少しリーズナブルな手帳を見つけました。
それが、高橋書店の No.242 フェルテ12、色はモーヴピンクです。店頭で表紙の色を眺めながら、「このくらい落ち着いたピンクなら、これまでの手帳ともかぶらないし、来年の私の気分に合いそう」と、すんなり決まりました。
香り、ピラティス、ペンケース、手帳。
カテゴリーはバラバラですが、「一度選んだら、長く付き合う」という点では、どれも私の中では同じグループに入っています。毎日使うものが落ち着いてくると、そのぶん、余計なことに迷わずに済むようになります。手帳選びに何時間も悩むより、その手帳を開いて何をするかに時間を使いたい。香水のボトルをあれこれ並べるよりも、「今夜もいつもの香り」と決めて、さっさと眠りの準備を整えたい。
脳のエネルギーは「何かを決断する」ときにかなり消耗するそうなので、極力ルーティンにできるものは固定化して、有限の脳のエネルギーと時間を、効率よく使うために、長く使います。
きっと、身体づくりやスキンケアも同じなのだと思います。
あれこれ目移りしながら「いつかちゃんとやろう」「あれもよさそう、これもよさそう」と思っているうちは、なかなか結果が見えてきません。ドレッサーに使いかけのボトルやメイクアップ製品が増えるだけ。流行りのエクササイズをあれこれ試して、「どれもしっくりこない」のは、ありがちな展開です。
とはいえ、効率化重視で家電やパソコンなどは新機種や欲しい機能を備えたものに買い替えるのは大いにありとは思います。ですが、自分で様々な機種を片っ端から試す・・・というほどのことはしません。自分より詳しくて信頼する人が勧めている製品を、素直に購入して、長く使います。
どこかのタイミングで「私はこれでいく」と決めて、地味でも同じことを積み重ねていくと、気づかないうちに、日常の質そのものが静かに変わっていきます。
2026年の手帳と、いつものサムサラ。変わらず続くピラティスや食事、スキンケア――そんな一日の習慣の数々。今年も大きな劇的変化を追い求めるのではなく、地に足をつけて、自分の「いつも」を少しずつ、そして着実に育てていけたように感じています。今年もあとまだ21日間もあるので、しっかり成長し続けます。
