ロレッタブログ

自家製消炎鎮痛オイル調合 - 2017.03.14

某メーカーの筋肉痛・腰痛の塗り薬。容量65gに対して有効成分の処方は下記のとおり。
これを流動パラフィンなどの基材に混ぜて軟膏にしている。

・サリチル酸メチル 120mg 
・l-メントール 60mg 
・ユーカリ油 20mg 
・テレビン油 15mg

うちにはテレビン油以外の精油があるので、キャリアオイルで希釈して自家製外用消炎鎮痛オイルを作ってみました。
成分の約95~99%がサリチル酸メチルというウインターグリーン精油は強い鎮痛効果があるのです。ペパーミント、ユーカリラジアタも足して完成!

ウインターグリーンって湿布剤の主成分なので「これもアロマなの?」とびっくりするような香りです。タイガーバームやサロンパス、アンメルツヨコヨコとかに似た香り。(タイガーバームにはカンファーも入っていると思いますが。)日本では禁忌扱いの超マニアックな精油ですが、筋肉痛・筋肉疲労・腰痛など「湿布したい!」「疲れをとりたい!」と思う部位に個人的に使用しています。同等に取扱注意の禁忌精油はバーチ(樺)とかですかねえ。これらの使用は自己責任です。アスピリンアレルギーの人は使用×だし、皮膚刺激も強いし、希釈濃度にも注意が必要。

■アスピリン中毒
サリチル酸塩の中では、ウインターグリーンオイル(冬緑油、ヒメコウジの精油)の主成分であるサリチル酸メチルが最も強い毒性を持っています。サリチル酸メチルは、塗布剤や蒸気吸入器に使う溶液などの製品に含まれます。幼児は小さじ1杯未満のサリチル酸メチルの精油を飲みこむだけで死に至ります。毒性ははるかに弱いものの、次サリチル酸ビスマス(消化器の感染治療に使われる)を含む市販薬を規定量の数倍服用した場合も、中毒を起こすことがあります。


■サリチル酸メチル含有のクリームで中毒死?(米国)

精油の事故は内服が特に多いのですが、サリチル酸メチルなどの精油を高濃度で長期連用するは避けたほうがよいことは言うまでもないですね。慢性疾患で薬の服用歴が長く、解毒をつかさどる肝臓や腎臓が酷使されている場合も注意が必要です。というか、そんな状態で負担のあるものをさらに足さなくても良いと思う。精油は知れば知るほど、その薬理効果にも魅力を感じるのは自然な流れではありますが、それにばかり頼りすぎても危険です。病気になる前のセルフケアとして、安全に活用したいですね。

精油メーカーも玉石混交。おすすめの精油メーカーを知りたい方はサロンでご質問くださいね。いくつかのメーカーはサロンでお取り寄せもできます。