ロレッタブログ

見た目の動きで年よりじみてみえる原因 - 2018.08.19

見た目の動きで年よりじみたと印象があるのは、固さと遅さらしい。

赤ちゃんの頃は身体はぐにゃぐにゃで、発育する過程で筋肉や骨格が完成していく。だからある日突然カチカチに固くなることって無いはず。それを踏まえると「もともと身体が固いんです」と言う人は、身体に意識を向ける機会が少なかったために徐々に固くなっていく過程に気づかなかったのかもしれません。

以下、見た目のアンチエイジング/文光堂より。

これは1人の女性の経時変化ではなく、同じ年齢の人を集めた図だそう。
「筆者の同窓会の経験でも、中年過ぎになると、同じ年齢のはずなのに、こんなにも違うようになるのかと驚いたことがある。見た目で「年寄りっぽくみえる」ということはどういうことであろうか。年を取るのは自然現象であるが、年寄りくさくなるのはさまざまな要因が絡んだ現象である。解剖学的に何がどう変化してくるのか、どんな機能が落ちるのか。体型、とくに姿勢から考察する」

年齢とともに低下している生理的機能が示されている図。私が常々、トレーニングを始めるなら「まだそこまで心配いらないでしょ」と思う30代、おそくても40代から始めたほうがよいというのは、こういうことです。40代以降は、本人の自覚以上に下り坂がはじまっているのがよくわかりますよね。

加齢につれて個人差が増えていくことを示す図。50代以降の差は冗談じゃすまないぐらい差が開き続ける。50~60代は寝たきり生活になるか自律&自立生活ができるかの分岐点となる崖っぷち世代。トレーニングやエクササイズの習慣化は、早く始めるに越したことはないのがよくわかる図です。

見た目がいかにも年寄りといわれる人と、あの人は年に見えない若く見えるという人の違いはどこにあるか。中高年健康運動教室に参加した31名に聞いた。円背、動きの固さが上位であった。円背とは脊柱の後弯によってみられる丸くなった背中をいい、猫背ともいう。」

20代~40代でもかなり猫背は多いですよね。腹筋や背筋が弱りすぎると、椅子に垂直に座った姿勢すら維持できなくなるため、頬杖を突く、足を組む、足を椅子に上げるなどでもたれかかることで支えようとします。

「人の身体の特徴として、使わないと硬くなり、機能障害が起こる。逆に年をとっても動かすことが習慣になっていると、固さは減って柔らかくなる。硬くない人達は遺伝的な要因もなるが、ふだんよく動いている人達である。
セルフケアの限界、トレーニングの限界、生理的な能力の減少はあるが、できることを探そう、動こう、やろうと決意し持続して習慣化する。習慣化するまで努力と指導・教育が必要である」とのこと。

では、もう一度この絵をみて、自分に問いかけてみてください。
あなたは、どれになりたいですか?
あるいは、あなたは、どれになりそうですか?