ロレッタブログ

ビタミン欠乏と諸症状 - 2018.08.27

栄養素の欠乏とその症状についてご質問いただきました!

皆様とお話していると、栄養やバランスをあまり意識せずに育ってきている人もいるようです。特にご実家暮らしが長い方のなかには、日々の献立は母親の嗜好が反映される傾向があるので、それがそのまま受け継がれてしまったと自覚なさっている方も。
味付けの濃さや、食卓に上る食材、冷凍や加工食品を多用するか否かなど、たしかにそのご家庭それぞれの当たり前が受け継がれていきますよね。
情報が玉石混交のインターネットから玉を探し出せないのは、美容だけではなく食材や栄養に関しても同様なのかも。

鉄分は先日も記したように身体のエネルギー代謝の根源に関わる成分なので、気力、集中力の低下、鬱、感情の不安定さ、ひいては不妊にもつながります。毎月生理で血液が失われる女性は、特に貧血と言われたことが無くても意識して積極的に摂ったほうがよい成分です。

タンパク質や脂質は、人体を構成する原料のうち水の次に多い二大原料なので、それが足りないと美も健康も全身的に損なわれます。「極端なダイエットで老ける」と言われるのは、そういうことなんですよね。
美容面では薄毛、脱毛、乾燥肌、シミ、ニキビのクレーターや跡の治りが遅い、アレルギーや過敏性(皮膚のバリア機能が低下するため)、稗粒種、極度の乾燥肌、たるみ、くすみ、しわ、などなど。閉経後は一気に文字通り「しぼむ」人が多いです。

また、閉経前の世代(20~40台前半)にもかかわらず極度な乾燥肌、かゆみや発疹などバリア機能の低下によるトラブルが出やすいかたは、この2つが原因のことが多いです。なので私は必ず「お肉食べていますか?鶏肉やシーフドに偏っていませんか?赤身を食べてくださいね」「食事で油は摂っていますか?極端に制限をしていませんか?今の年齢でここまでの乾燥肌なのは生活ベースで何かがおかしくなっているサインですよ」と確認するようにしています。本人なりに「食べているつもり」が、実際には必要量に全く及んでいないのです。

ビタミン欠乏の代表的症状はこんな感じです。
■主な代謝・内分泌疾患 栄養の異常

最近は母親が極端に紫外線防御しすぎて、子供のホルモン分泌や骨などの全身の成長に影響が出ているといわれていますよね。
女性の痩せ嗜好のために、子供が低栄養状態で生まれているのも日本独特の状態だとか。しかも低栄養で生まれた子供って生活習慣病になりやすいんですよね。栄養が足りてないのだから、入ってきたものは全て抱え込もうとするのでしょうね。無理もないです。
筋力低下によるフレイル寸前で低栄養の親の子どもは、生活習慣病予備軍の体質を予め備えているということ。
美以前に、生物として健やかであることが、生存と繁栄のための必須条件ということがよくわかります。

甘いものや高脂肪食がやめられないという人も、栄養失調による症状かと思います。大量の砂糖や人工甘味料、脂肪を摂取しつづけてしまう、やめられない、我慢できないほどの欲求をおぼえているならば、味覚異常を起こしている可能性も大です。
それを継続した結果が、今のご自身のお肌であり、髪であり、体型です。
化粧品だけでは解決できない、根源的な原料不足もぜひ考えてみてください。今の自分のお肌、身体、メンタルの状態をもし「心地よくない」と感じているのであれば、もうそろそろ思考回路の変え時かもしれません。

「いつか」を言い訳にしつづけて、このまま流されて生きるのが自分にふさわしい生き方なのか。
(他者比較ではなく)いくつになっても自己ベストの心身で生きるために、日々の習慣を徹底的に見直し、変えていく勇気と実行力を備えるのが自分にふさわしい生き方なのか。
ぜひご自分の胸に手をあてて、よくよく考えてみてください。

こういうのって、自己効力感や自尊心の問題なので、はっきりいってサロンが何を言ったところで結局は暖簾に腕押しなんですよ。世の中には「お客様にやる気を出させる方法!」とかのノウハウを売るコンサルティングもありますが、身もふたもないことを言うけれど、やらない人はやらないし、やめる人は人はやめていきます。

これは私の考え方なんですが、第三者にできることって旗振り役なんです。
迷っているお客様から相談を受けたら「こっちのほうがよくない?」「こういうやり方もありますよ?」「こんな考え方もあるけど?」と差路で旗振る役目が私の仕事。その都度全力で、ありとあらゆる知識と経験を総動員して、辛辣なことでもはっきり告げるのが私のやりかたです。その人のことを本気で思えば、おためごかしは言えません。本気で悩みをとらえているからこそ、きつい事実もはっきり告げます。お金を払って、甘い言葉、ユルユルなアドバイス(と思えるが大して役にたたない言葉の羅列)を返してほしかったら、そういうサロンは他にたくさんあるはずですからね。結果への最短距離かどうかは別ですが。

その旗に対してご本人が「これまでどおりがいい」「それが自分にふさわしい」「その方が私らしい」と別の道を選択しても良いんです。本人の人生なのだから、選択の自由なんです。突き放した言い方のようですが、究極は本人が最終的に幸せならそれでいいんです。何が正解だったかなんて、人生が終わってみなければわかりませんから。

だから、もし本気で変わりたいなら、いつまでも環境や他人のせいにせず、腹くくって自力本願で変えましょう。
選ぶ自由はいつでも自分にあります。