ロレッタブログ

同感! - 2013.11.21

とある雑誌で、レーシックを受けたい患者さん向けの病院選びについて書かれている記事を読みました。
その文章に、かんばらさんは全く同感。エステもまったく同じことです。

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「患者さんの多くは色々不安なのでしょう。
ネットなどで様々な情報を集めてから来られます。
そんな患者さんに最初に申し上げるのは、ネットの情報をうのみにしないで、ということです。
間違っているものが多い上に、実際の治療となると、こまかなことが患者さんことに違ってきます。」

「肩書きもあてになりません。
業界には活動実績のないものや団体も数多く存在します。」

「技量を客観的に見抜くのは至難の業といっていいでしょう。
謳われている症例数なども、せいぜい少なくないよりましという程度のものです。
患者さんが問うているのは量より質だからです。」

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ネットなどの情報に振り回され、「間違っているものが多い上に、実際のケアとなると、こまかなことがお客様ごとに違ってきます」という、ごく当たり前のことに気づかず、情報に踊らされ続けている人は、既にかなりの割合を占めるのではないかと思います。

エステ業界も、下積みや現場経験もろくに(≒皆無)なくても、この仕事は誰でも始めることができます。
国家資格ではありませんからね。「誰だって今日からプロを名乗れる業界」です。
その結果、民間団体は乱立し、ディプロマを発行後は何も活動実績の無い組織なんて山ほど・・・。
健康・美容業界は、そうした業者の草刈場と化しているのが現状です。

そんななか、最近もとある業者さんからスクールとテナントの話をいただきましたが、即断ったかんばらさん。
ゴージャスな設備と人材の頭数さえ揃えればお客様が来ると思っているならば、甘い!!
そんなサロンは2年、早ければ半年で開店資金使い切って潰れますよ!
自分の肌や体を預ける場所として、たとえば病院だったらどうでしょう?
ゴージャスな設備で、人員の数だけは多くても、経験も知識もろくにない(≒素人)の人から診察やオペなんて、受けたいと思いますか?
美容院だったらどうでしょう?
経験も知識もろくにない人からのカットやカラー、パーマなんて、失敗したら?傷んだら?今日明日では元に戻りません。
そんなものは、恐怖以外のなにものでもないですよね?

その場だけ、その期間だけ、とりあえずこなせればいい、やればいい、ってものではないでしょう。
いらしてくださった方の信頼に、全経験と知識を総動員してベストを尽くして応えるのがプロとしての使命であり、またそれがやりがいというものです。
少なくとも、わたしはそれがプロの仕事の在り方だと、考えています。

「悪貨は良貨を駆逐する」のとおり、悪貨に惑わされ続け、情報という名の洪水でおぼれてしまう前に、美容も、健康も、この世にひとつしかない自分の身体を大切に扱うことを真摯に考え育んでいける「賢く凛とした人」が生き生きと輝く、そうした世の中になってほしいと思います。

近年いろんなところからいろんな話が舞い込んでくるので、ちょっと考えてしまったかんばらさんでした。