ロレッタブログ

整形はやりはじめたら止まらない? - 2016.08.31

「整形って一度やり始めたら止まらなくなりそうで怖い」と心配するお客様が少なくない。
でもこれって、整形に限った話ではなくて、なんでもそうだと思うんです。

たとえば住宅。念願の広い部屋に引っ越したら、次にマンションを購入したくなったり、家を建てたくなったり。建ててみたら「壁紙が気に入らない」「庭が欲しい」「思ったより日当たり悪い」。それを繰り返して3回目に建てたぐらいの家がちょうどいいらしいですが。(そんなお金ない)恋愛も「あの人と話せたらいいな」「一度デートできたら嬉しい」が、次は「メールの返信がない」「話を聞いてくれない」。独占欲が出てきたり、被害妄想でやきもち焼いたり。「一緒に住めたらいいな」が「向こうが先に帰宅してるとうんざり」「掃除の時に邪魔」。肌だとザラつきやニキビが軽減したら、「たるみが気になる」「シミが出てきた」「小じわと法令線を消したい」。

なので、私はお客様に対して「今の悩みが落ち着いたら、また別のところが気になってくると思います。いくらお手入れしても時間と老化は決して止まりませんから、一切の悩みが無くなるということは無いと思っておいてください。」とお話することが多いです。こういう事を書くから「もっと怖い人かと思っていました」と同業者に言われるんでしょうね。(笑)女を捨てない限り「もっと綺麗になりたい」と思ってしまうもの、という前提でお手入れに臨んだほう気が楽なんじゃないでしょうか。

人間は欲のかたまり。良くなった時点で新たにものをみるから、別の不満が出てくるのは当然なんですよ。整形は「自分の顔を生かして今の自分よりもちょっとよくなりたい」という程度なら、大半の女性が持っているごく普通の願望で、極端に美容医療にのめりこむ危険性も低いと思う。これについては醜形恐怖症治療の第一人者である鍋田恭孝先生もインタビューなどで語っています。そして、ちょっと良くなった自分を面白がるぐらいのメンタリティを備えているなら、そして安易にメスを入れたりしなければ、健全だと思います。