ロレッタブログ

アフリカ系とアジア系の形態の違い - 2017.09.27

先日の記事を「骨格と筋肉の発達具合って人種によってほんと変わるよね」と思いながら書いていたのですが、新聞にとても参考になる記事を発見!写真がわかりやすすぎる!!!
なぜ霧生選手が9秒台を達成できたのか。高校の陸上部で霧生選手を指導した柴田博之監督は「筋肉バランス」を上げています。

記事によると「高校時代、桐生選手は他の選手と同じ練習をしても、なぜか霧生選手だけはエンジン部分となる中臀筋を包み込む大殿筋など必要な箇所に筋肉がつきやすかったという。太ももの前後の筋肉も発達し、理想のバランスになっていく。『不思議だが、必要な筋肉はつき、邪魔な筋肉はつかない。それが霧生選手の特殊性。手を加えない方がいいと思った』器具を使った筋肉バランスを崩す可能性のあるウエイトトレーニングは高校三年間は極力控え、坂道を駆け上がるトレーニングなどで筋力を鍛えてきた。13年から担当する後藤勤トレーナーは初めて触った時に「お尻や中殿筋、ハムストリングスの盛り上がりが他の選手と全然違う」と感じたという。筋バランスだけではなく、足の回転の速さや、足が地面についてからはなれるまでの接地の技術にも優れ、短時間で推進力を生んでいる点も、大きな特徴と言えるだろう。」とのこと。

私も安易なウエイトトレーニングはあまりお勧めしていないので、この監督の意見には深く同意。体幹が安定していないのに四肢を発達させるとバランスを崩します。体幹を安定させるなら、重力と自重を利用したトレーニングがよい。

ふくらはぎが太いと一見走るのが早そうに思えますが、これは足先に重りをぶらさげているようなものなので実は運動効率が悪いんです。身体の中心(体幹)にある大腰筋が上半身と下半身を唯一繋ぐ筋肉なので、ここが発達しているほうが効率よくて有利。大腰筋は黒人は非常に発達しており、この筋肉が太いほど蹴り出しが強くなるので、黒人は生まれつきスプリンターとして特性があるといえるのです。そもそも日本人がふくらはぎでバタバタ歩くのとは異なり、黒人って腰から歩いてますもんね。使っている筋肉が全然違うのが一目瞭然。

そして、このふくらはぎの筋肉は個人の生まれつきの資質に左右されるといわれています。
東京大学教授の石井直方先生は「黒人のシャープなふくらはぎをサラブレッドとすると、日本人はなんとなく農耕馬的なふくらはぎの人が多い。これはふくらはぎを構成する筋肉の形状によるものです。ふくらはぎの筋肉は、内側・外側の腓腹筋と、その下にあるヒラメ筋で構成されています。日本人は全体的に腓腹筋の内側頭が大きく、外側が比較的小さい。なんとなくペロッと一枚の腓腹筋のように見えてしまう人がほとんどです。しかも。その下にあるヒラメ筋が広くて長いので、どこか鋭さが無いように見えてしまうのでしょう」と述べています。

余談ですが、大腰筋をうまく活用できるようになると、腰椎を前に引っ張ってくれるようになるので、骨盤が起きてきます。だからヒップアップしたければ、大殿筋にボリュームを出すためにも、体幹の深層筋のトレーニングも並行して行うことが大事。かんばらさんは解剖学も大得意なので、なんでもご質問くださいね。先日は2丁目のゲイたちに筋肉とトレーニングの解説をしてきました。(笑)1人は座骨神経痛だったけど、あんのじょう股関節外旋筋トレーニングのやりすぎ。Deep6(梨状筋・上双子筋・下双子筋・内閉鎖筋・外閉鎖筋・大腿方形筋)を緩めるよう指導しました。(笑)

正しい姿勢や筋肉の維持、骨の健康は一発逆転なし。背筋を伸ばしてお腹をへこませて立つ、まっすぐ前をみながら歩く、膝を揃えて座るなどのごく当たり前の日常動作を正しい姿勢で行うことが、積もり積もると大きなトレーニング効果をもたらします。だらけがちな時こそ、全身鏡に身体を写して気を引き締めたいですね。