ロレッタブログ

痩身コースはありません<続き2> - 2018.09.17

昨日の続き。

(3)自己嫌悪&理想が高すぎ
できてないところ、ダメなところを数え上げる習性がしみついている!しかも良くなったところは自力で探さない!!さらに最初から非現実的で劇的な変化を求めていることが多い。己の身体能力の現実を無視した目標を立てたら、くじけて当然です。自滅する元凶。
理想を追い求めるのは大事。けれど、大きな変化は小さな習慣をステップバイステップで積み上げた先に起こります。本気で変わりたいなら、実はこれが最も手っ取り早くて効率的。

昨日も書いたことですが、植えた苗が育つまでは時間がかかります。数十年まともに動かさずにいた身体は、枯れ土に植わった傷んだ苗です。わずか数日、数週間で根源的に変わることはありません。農家と同じように、毎日水やり、日当たりに手をかけ目配り心配りをして、ようやく美しいつぼみや花、美味しい果実がなります。己の身体(苗)の状態をよくよく理解して、小さな目標から達成していったほうがよっぽど効率的なんですよ。

これを誰かに褒めてもらい、奮い立たせてもらわないと頑張れないとうのは他力本願。
褒めてくれる人がいかったら何一つできないのかな?
奮い立たせてくれる人がいなくなったら、リバウンドするの?

本当に、本当に、あなたはそれでいいのかな?
そんなくだらないレベルで、自分で自分に見切りをつけて、終わっちゃっていいの?
あなたはそんなところで終わる程度の人ですか?

自分の一番の味方は自分なんだから、自力本願で自分をもっと助けて褒めてあげてください。
今までやりもしなかったこと、続かなかったことに取りかかろうとしていること自体がすごい変化じゃないですか!

「自己嫌悪こそが私の幸せ。いじけてメソメソし続けてこそ私!」という人ならその調子でよいとは思うけれど、大抵の場合は「そんなことないよ~あなたはよくやってるよ~」的なヨシヨシモードを欲しがっているように思う。勘違いされやすいのですが、こういうメンタルが求めているのは共感ではなく同調。したがって成長には繋がりません。もちろん誰しも万事いつでも順風満帆とうことはなく、人間だからたまにそういうモードになるのは分かります。けれどいつまでたってもこればっかりだと、5年経っても10年経っても一向に成長しません。
さらに、このように失敗や経験を誰かや何かのせいにする思考回路はせっかくの失敗すら意味をなさなくなってしまいます。完璧主義の人ほど物事を先送りにして、失敗からも学ばないことが研究でも分かっているのだそうです。

こうした他人や状況のせいにしつづける3つの思考がもたらすのは、「自分の人生なのに自分でコントロールできない感覚」の強化です。
これは「自分は絶対に幸せにならない」と決めているのと同じです。
自己効力感は低くなるばかりで、良いことは何一つもたらしません。
実に恐ろしい思考回路なのだけど、あまり気づいている人はいないようです。

このサイクルを繰り返した先にあるのが、何もかもが中途半端な人生。
だから私としては「せめて身体が動かせるうちに。手遅れにならないうちに」とは思いますが・・・だって手遅れになってしまった人達をもう数えきれないほど、うんざりするほど沢山見てきましたから。病気や怪我で思うように動けない、動かせない。寝たきり寸前でのリハビリ(もはや運動じゃない)。脳梗塞、糖尿病、アルコールなどで病気を発症。最悪の場合は命を失った人も。

しかし現実には95%ぐらいの人が手遅れになってから慌てるし、慌てても自分を変えることができないまま、なんとなく人生を終えていきます。「私の人生こんなはずじゃなかった」と言いながらのゲームオーバー。

必死に現状にしがみついているのは自分自身ですよ。今のままでいたいなら、どうぞ。
現状のままでもなんとなく平穏無事な日々が送れている証です。それはまるでぬるま湯に浸かったような、変わらなくてはならない逼迫した事情がない、ある意味では満たされた状態なのでしょう。

気づきのタイミングは一人ひとりで異なります。
驚くほど長い間言い訳三昧でうじうじしながらも(笑)一旦気づいて動き出したらものすごいスピードで変わる人もいます。
食事の見直しだけは・・・と尻込みしていた方も数キロ減ったら「やっぱりもっと良くなるなら食も腹くくって変えるか!」と再び歩を進める人もいます。(笑)
いっぽう、気づいても変わらないことを選択する人もいます。自分で自分の人生を諦めてしまうんですね。

どの道を選ぶかは、個人の選択の自由です。
自分の体験や経験をどう解釈するかの違いで、未来は変わります。
楽観的であれば今日からでもチャレンジはできるし、学ぶことも、自分を変化させることもできます。

習慣にしてしまえば、何も考えなくても自動的にできるから。
私にできるのは、習慣化と自動化のための提案をする旗振り役。
それを選択して実行するのはあくまでも本人です。
水辺まで連れていくことはできても、水を飲ませることはできません。
ちょっと大げさに聞こえるかもしれないけれど、結局これって覚悟の問題。
自分の人生のハンドルを、右手に意志、左手に実行力を備えて進むと決めているのかどうかです。
自己責任を放棄して他人にハンドルを握らせて、都合が悪くなったら被害者ぶるようなみっともない真似だけは、したくないものです。

怠惰なまま年を重ねる人生。
自分に負けず、できることをやり遂げる人生。
人生は長くありません。
あなたは、どちらを選びますか?
あなたは、どちらになりそうですか?