ロレッタブログ

メンズモデルの道も険しい - 2021.02.04

最近ネット上で女性の整形に関する賛否が盛り上がっていましたが(ヤフーニュースにも出てましたよね)、男性がプロテイン飲んで筋肉隆々とさせているのも似たようなものだと思う。

男だろうが女だろうが、ルックスと若さを売って世渡りきる期間なんて、ごく僅かです。

文字通りそれを稼ぐモデルの世界は、キャリアがピークに達しても、職業寿命はわずか2~3年だそうです。10代半ばから20代前半の、若くて美しくてスタイルがよいのが当たり前のモデルたちが、星の数ほどひしめき合う世界。ジムに行こうが若かろうが、魅力的な外見だろうが、オーディションは20受けても1つも決まらず、キャスティングにための往復費用も自腹で、有名なショーに1つ出ても諸経費を賄うほどのお金は稼げない。

この動画に出てくるEdwinは、自己愛性人格障害を疑うレベルのナルシストぶりを発揮していて大口のわりに結果が伴わないところが失笑を誘います。私だけかとおもいきや、このYouTube動画のコメント欄も・・・。こういう編集になっているということは、幼稚なナルシシズムだけで一生飯が食えるほど世の中甘くないということなんですよね。当たり前ですけどね。

男女問わず、親や他人や組織などの何かにぶらさがって、誇大なナルシシズムに浸って、不平不満と文句垂れながら大口叩いて生きるほうが楽なのでしょうが、ルックスどうこう以前に人の有様としてとても醜い。


私が常々「性格が悪い人は整形したところで幸せになりません。むしろ整形しても自分が幸せを感じられないのは、そもそも自分の性格がひん曲がっているせいだったという身もふたもない事実が明らかになるだけです。そういう事実に直面したくない人は、自分をとりかこむ人やモノや環境や置かれた状況のせいにして自己弁護できたほうが目先の自尊心を満たせて都合が良いでしょうから、むしろ整形しない方がいいかもね」、と言っているのはこういうことです。むしろ、マイナスの手札が目の前に出揃いつつある恐怖に耐えられない人ほど自己弁護と他責に執心なのはいつの世も変わらない景色ですが、こういうタイプの人って年をとって人生が後半になればなるほど、状況が加速度的に深刻に悪化するんですよ。私にとっては、こちらのほうが星の数ほど見てきた景色かな(笑)。

そして、この動画に出演するRainer Andreesenも似たようなことを語っていました。10年以上にわたりモデルとして活躍し続けるRainerと、美容業界で20年近く女性を定点観測し続けている私みたいな人間が、同じ結論に達するのは興味深いですね。


一方、Kellyは過去に自傷やドラッグ、自殺未遂のオーバードーズも経ながらも、ハングリーに真摯に頑張っている。応援したくなるのはどちらなのか、それは誰だって同じだと思います。

そして、次のCameronもレイラーハウスから脱して、モデル業で生計を立てるために必死です。自身もメンズモデルとして活躍したPedro Andradeが数々のモデルにインタビューしています。

男性モデル界の成功者R.J.Kingと同じVogueの表紙を飾っても(、二人のその後のキャリアはかなり違う。そして撮影はやはりスティーブン・マイゼル!)なんとCameronはギャラなし。

Calvin Kleinのアンダーウェアは毎回抜擢されるモデルが話題になりますが、それを飾ったclark bockelmanのインタビューも。しかしタトゥー率高い。

https://daman.co.id/fashion-spread-the-face-of-calvin-klein-in-bringing-sexy-back/

動画にはナオミ・キャンベルアジゼルブンチェンと並ぶ成功を果たし、現在もモデルとして長く活躍するAlex Lundqvistのインタビューも。42歳にしてHUGOBOSSのアンダーウェアの広告を飾る彼は、実生活では地に足の着いた良きパパ。

この齢でグラマラスで引き締まった体形を維持するのは、並大抵の努力と自己管理では実現不可能。生来の恵まれたルックスを長く活かすのは、自助努力次第というのがよくわかります。