植物展 - 2021.09.20
終了間近の国立科学博物館で開催されている植物展に行ってきました。
動物は動くことで生命活動が行われますが、植物はその場に植わったままです。しかしその中では無数のダイナミックな化学反応が行われており、太陽光や酸素や二酸化炭素や色に反応してさまざまな活動という「動き」が行われています。
植物も人間やその他の動物と同様に、刺激やストレスからただ守られるばかりで生きながら死んでいるみたいな緊張感も活力もない状態に置かれているものよりも、適度な刺激やストレスにさらされた方が、本来備わっている生命力や能力が最大限に発揮され、自分を自力で守る抗酸化物質も高まり進化と適応が促進されるというのがよくわかります。当サロンの施術(ハーブバンデージ)や販売もしている(バスオイルや頭皮エッセンス)フィトセラピーの名品ポールシェリーは、厳しい気候のなか崖っぷちに生育し向かい風にさらされまくったハーブを使用している理由は、そういうわけです(笑)。
植物も動物も土台なくして生命活動が成り立たないことも、よくわかります。支える基盤となる土台は、植物なら根、動物は下肢、地上に広がるものは植物なら枝葉、動物なら頭や上肢。その上と下を強靭に繋ぐものが植物なら幹、動物では体幹、となります。コア大事!ピラティス大事!!!!
幻のバラ、不可能の花と言われてきた青いバラが、遺伝子組換えによって実現間近と知ったのはこの本でした。品種改良の技術は選別と交配だけではないのです。
植物展には、その青いバラの他に、青い菊も展示されていました。遺伝子組み換えがどのように行われたかについても、図表や模型で細かく説明がされていました。遺伝子の歌も会場では流れていて、子どもが楽しそう(笑)。
稲の原種から、ササニシキ、大麦、この隣は古代小麦(スペルトじゃなくてエンマーだったかな?)など、日常の食卓でいただいている米や麦も。
いや、ほんとこの通りですよ、精油だって高濃度すぎれば皮膚はいわずもがな、解毒をつかさどる臓器にも負担をかけますし、不用意な飲用で粘膜を損傷したり胃腸障害を起こす人だっていますからね・・・。
ラタン製の家具や椅子って一昔前なら一家に1つぐらいあったように思うのですが、今では貴重なのだそうです。ラタンがこんな植物だったとはつゆほども知りませんでした・・・。
この他にも、美容健康分野ではおなじみの、バクテリア、クロロフィル、スピルリナ、ユーグレナ、そして光合成など、1つ1つの展示をじっくり読み、見ていると、2時間はゆうに超える内容でした。いや~濃かった・・・。
2階の展示室には、たくさんの研究者の方々から子どもたちに向けたメッセージが掲示されていたのですが、私は逐一その言葉に激しくうなずきすぎて、首がもげそうでした(笑)。「なぜ?」という好奇心を大切にすれば、自主的に学習しますし、学べば学ぶほど知らないことや未解明のことも膨大にあることはわかるので、プロや先達をリスペクトする気持ちや謙虚な心持も誰に指示されなくとも備わるんじゃないかと思います。それが無いと、ただの知ったかぶりの傲慢な人になっちゃいますものね。
今年の夏は沢山の展覧会やイベントに足を運ぶことができて、山ほど動画で勉強もできて、新たなインプットに満ちた数か月でした!さて、秋は何に行こうかな!