ロレッタブログ

足底用パッド3種類の解説 - 2023.09.26

女性は、男性に比べてもともと靭帯が柔らかいことと、妊娠の際は産道を確保しやすくするために『リラキシンという靭帯を緩めるホルモンも分泌されるため、足のアーチもより緩む方が多いです。妊娠を機に足のサイズが変わる方って、結構いらっしゃいますよね?その原因は筋肉量が少ないが故の浮腫みだけではなく、足の構造自体の緩みと崩れも関係しているのです。さらに足の寿命は本来の人間の寿命(55歳)位なので、加齢とともに悩みが増す部位です。


エミリーが自身のYouTubeチャンネルで、足のパッドを3種類紹介していたので、今日はそれを記しますね。

  1. 舟状骨パッド(Scaphois pad)。 医療用のオーダーメイドインソールを作る前、あるいはベアフットシューズやミニマルシューズを履きたいが、やや足が過回内な人向きです。足の不安定で起こる過回内は、舟状骨が落ち(舟状骨ドロップ)足のアーチの全体的な崩れを引き起こします。そしてやがて後脛骨筋が過度に引っ張らることで有痛性外脛骨障害に発展します。なので、個人的にはこの舟状骨パッドは、いずれの方にもお勧めだと思います。いずれも外反母趾に発展しやすいですしね。そして、私はこの足タイプの張本人です(笑)。

足の過回内の根源的な問題は、腓腹筋の硬さにあるので、この動画で理論とストレッチを学ぶとよいですよ。私も取得しているナボソのDr.エミリーによるEBFAのベアフットスペシャリストのセミナーは、いくつかYouTubeで無料で視聴できるので、ぜひ学びに活かしてください!


2.神経腫パッド(Neuroma Pad)。中足骨パッドとはサイズも形も機能も違います。特におすすめの方は神経腫のような痛みや、神経腫があるかた。中足骨のエリアには沢山の神経が集中しているのですが幅の狭い靴などで中足骨の隙間が狭くなったりすると、神経を踏みつけてしまうような具合になり、電気が走るような鋭い痛みやしびれなどが起こります。特に中指と薬指の間に起こるモートン神経腫は、有名ですよね。

この神経腫パッドは、中足骨の隙間を広げることで神経を挟みづらくします。インソールの表や裏のどちらにも使えるのも特徴で、ナボソのインソールのような特に薄いインソールは併用しやすそうです。私の知る限りですが、従来の中足骨パッドは凸部と平坦なところの差が激しくて、逆に凸部に押し上げられすぎて痛かったりしたので、このなだらかな傾斜はよさそうですね。


ダンサーズパッド(Dancer’s pad)は、ダンサーだけではなく、種子骨炎、母趾(親指)のMP関節に制限のある外反母趾、強剛母趾、Turf Toeにもおすすめの前足部を保護するパッドです。Turf Toeは、ハイヒール常用者やダンサーだけではなく、スポーツ愛好家やアスリートにも起こるので、下記のブログが非常に判りやすいので、ぜひどうそ。

このダンサーズパッドは、Hapadと言うメーカーのものだそう。該当の商品ページはこちら→〇https://hapad.com/product/dancer-pads

既に日本国内でも類似品は発売されているので、色々使い比べて、ご自身のアーチに合うものを選ばれるとよいと思います。ただし、これらの全てのパッドが必要そうな方は、医療用インソールを作成したほうが話が早いと思います(笑)。ただし、忘れてはならないのは、こうしたサポートや医療用インソールなどに頼るばかりで、ご自身の体幹、下肢、足の内在筋強化を疎かにするのは本末転倒、です。自分の身体なので、自分でも良くする努力は必須と心得ましょう!