安全を優先し、本物のピラティスを体験しましょう - 2024.07.18
正しいテクニック、正しい体の動かし方を習得するために、定期的なプライベートセッションは非常に大切です。
最大の理由は、間違った動作制御（モーターコントロール）を「間違っている」と認識しないまま運動に取り組んでも、コンディションや体の使い方が良くなることは決して無いからです。それはピラティスのみならず、その他のスポーツやダンス、日常の歩行も同様です。良かれと思って取り組んだものがやればやるほど逆効果となり、怪我や故障リスクを増大させ、いつしか致命的な怪我を引き起こしかねません。
プロを上手に活用すること。そして基礎を疎かにするなかれ。この２つを徹底が、コンディション全般を好転させる鍵なのは間違いありません。特に初心者は、基礎の習得が最も大切ですから、高頻度でパーソナルセッションを受けることをお勧めします。そして、その後も定期的なプライベート受講を通じて、「できたつもり」や「わかったつもり」を可能な限り回避することが可能です。
また、既に怪我や故障歴、手術歴などで可動域制限や心肺機能に問題のある方は、そもそもグループクラスではなく、プライベートセッションの受講の対象者です。その理由は、グループクラスでは、その人には推奨されない動きが含まれていたり、可動域制限のある関節に負担となるエクササイズが含まれる場合があるからです。ご自身で都度的確な判断ができるほどの専門的な知識と理解が備わっている方ならば話は別ですが、ご自身の健康を、目先の格安価格と引き換えに今以上損なうことの無いように、体の取り扱いにより自覚的になった方が良いことは言うまでもありません。
最終的に自分の体を本人がどう扱うかの判断は本人に委ねられますが、プロならば事前に言葉を尽くして説明すべき事実であることも、言うまでもありません。
ピラティスはすべての人のためのものですが、すべての人がピラティスのためにあるわけではありません！器具に飛び乗ったり、インストラクターの動きを見たり、YouTubeのチュートリアルに従うだけでは、ピラティスは成立しません。本当のピラティスとは、それ以上のものなのです。
ピラティスの原理、方法論、哲学、そしてその背後にある「なぜ」を理解することです。これこそが、正しいテクニックを見つけ、怪我を防ぎ、パワーを発揮し、心と精神を強化する助けとなるのです。これらがピラティスの本当のメリットなのです。
しかし、その可能性にもかかわらず、ピラティスはすべての人に適しているとは限りません。怪我をしたり、似非ピラティスクラスを試してみたりしてから、自分には合わないと気づく人もいるでしょう。この事実を認識することが大切です。
ですから、次にインストラクターがプライベートセッションを提案してきたとしても、それはあなたをだますつもりではありません。それはあなたの身体と精神の健康を守り、保険のトラブルを避けるためです。残念ながら、ピラティスのクラスには偽物が多く、信頼性の低いマシンで負傷する事例が後を絶ちません。
ですから、あなたの安全を最優先にし、本物のピラティス体験を提供する資格のあるインストラクターから指導を受けるよう努めてください。ピラティスはパワフルなエクササイズメソッドですが、誰にでもできるものではないことを覚えておいてください。