ロレッタブログ

サーマクール初回 2016年7月29日 - 2016.08.03

口角脇の脂肪をどうにかしたい。皮膚のたるみによるふくらみではないのでフェイスリフトは適用外。ブッカルファットと思われるこのふくらみ。安易に激減させると経年で顔つきが貧相になってきてしまうので、ブッカルファット除去のオペや脂肪溶解注射(顔がとんでもなく腫れるし)はやりたくない。でも、ちょっとでも減るならそれはそれで嬉しい。咬筋と口輪筋の間に位置する隙間の脂肪なんですが、これはダイエットしても大して減りません。とはいえ体脂肪率高めで頬全体がふっくらしている人はブッカルファット以外の皮下脂肪も多いので、私は「3か月~半年かけて3~5キロ減らしてください」とお伝えしますけどね。

↑ということをヒアルロン酸注射のついでに高梨先生に相談してみました。
先生はサーマクールをすすめてくれたのですが、「サーマクールって私にとっては真皮層に作用する高周波電流(ラジオ波)のマシンという解釈なんだけど、なんでそれが皮下脂肪にも作用するの??」と私の頭の中は疑問符がいっぱい。でも、真皮と皮下組織ってそもそも隣接しているので、熱が皮下組織に多少なりとも作用する可能性は当然ありうる。

ちなみに、サーマクールは「切らないフェイスリフト」「リフトアップを叶えるマシン」と謳われることが多いのですが、そしてそれはウルセラも同様なのですが、私は大いに異論ありなんです。余剰皮膚によるたるみは切らないと改善しないから。サーマクールで皮膚が引き締まって、ウルセラで筋膜が収縮したとしても、やっぱりSMAS式フェイスリフトには叶わない。

あと白人と黄色人種でも皮膚の各層の厚みが異なるので、白人のほうがサーマクールの効果はわかりやすい。効果が出るのは、1か月~3か月後なので、毎日鏡を見ていると目が慣れてきてわからないという人も。そのためにクリニックでは施術前後で写真を撮影するんですけどね。写真は嘘つきませんから。
レーザーや波長系のマシンって現在最も進化が早い分野。こうした一連の機器が日本の患者に人気の理由は、切るのは怖いという心理と、ダメージを与えたい特定部位のみに照射できるのと、ダウンタイムが限りなく無いからでしょうね。

・・・あれこれ記しましたが、要するにどんな原理かというと「肉の焼き縮み」みたいなもんです。皮膚の深い部分だけに届く熱で火傷させると、皮膚が損傷治癒する過程でコラーゲンも再生され(というか皮膚も急いで作り直すので割とかためで未熟なコラーゲンだと思うんですが)、1~3か月後に皮膚が損傷から回復した状態を「ハリが出た」と表現してしまうわけですね。したがって、私の解釈としては「リフトアップ(引き上げ)というよりは、ファーミング(組織を強固にする)とタイトニング(引き締め)のためのマシン」です。安易に「たるみ治療=サーマクールやウルセラ」と自己判断せず、顔面の3Dの解剖と老化による各組織の変化に精通した医師に、適切な施術を選んでもらうことをお勧めします。

ちょうどサマーキャンペーン(7月末日まで)にサーマクールがあったので、ヒアルロン酸注入の3日後にさっさと受けてきました。
サーマクールは「痛い」とはよく言われますが、機種も進化していて最新機種サーマクールCPTは痛みが大幅減なのが特徴。でも、それはタカナシには置いていない。そして、他院で受け取るとしても元祖サーマクールよりも料金が倍以上も高い。
だったら、元祖の機種をリーズナブルに受けて、果たしてどのぐらい痛いのかまず試した方がいいですよね?

片側照射後、ガラケーで看護師さんに撮ってもらいました。なぜか今回は画像が大きい。(笑)
ヒアルロン酸を注入した部位は腫れが多く出ると思われる(とはいえ腫れは退くんだけど)のと、そもそもの照射希望部位ではなかったので、頬骨から下~フェイスラインにかけて集中的に100ショット照射。表面が少し赤みを帯びているのがわかりますか?

PT360001

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これから照射する反対側。こちらも100ショットで、今回は合計200ショット。表面には一切傷は生じませんし、赤みも通常数時間で収まります。

PT360001

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肝心の痛みについて。
麻酔クリーム塗ってるし、フェイスラインは多少痛いけれど、拍子抜けするほど「へっちゃら」。看護師さんとベラベラしゃべってたらあっという間に終わっちゃいましたよ!!!
現在のところ私にとって痛さNO.1の施術はぶっちぎりでレーザーフェイシャル。鼻のオペは麻酔で意識が無いのでそもそも痛みを感じない。抜糸までロキソニン服用を継続するので痛みは全く無い。そういう意味では、意識がありつつ受けるレーザーフェイシャルのほうが痛い。実際、照射中にギブアップする人もいるらしい。(笑)
眉間に注射針をブスブス突き立てられるのもそれなりに痛かったし、刺したところは流血もするけど、まあたった数か所のことですからねえ。

ダウンタイムやハイリスク・ハイリターンの課題を別にして「痛み」だけで考えれば、マシンや注射より、私はオペの方が楽かなー。