ロレッタブログ

40代から始まるある部位の乾燥とは? - 2017.10.30

更年期について連続投稿したせいか、関連した相談が急増しました。日本ではピルやHRTどころか月経痛すらあまり話題にされないから、1人で悩んでいる女性が多いんですよね。気持ちと外見はまだ若いつもりでも、目に見えない身体の内部は本人が気づかぬうちにじわじわ老化が進んでいます。エイジングが原因の症状は、積極的に身体をうごかしたり食事やサプリメントを工夫して、全身の老化をおくらせることが重要です。やっぱり何事も基本が大事。今日はちょっとショックを受ける方もいるかもしれないけれど、誰かが口火を切って話さない限り延々と悩み続けるという点では美容整形と同じなので、婦人科系の老化について記しますね。

卵巣機能が衰える40代から膣乾燥や膣自体が縮む膣萎縮は少しずつ始まっています。老化で筋肉や皮膚も痩せて脆弱化していくのですが、それは身体の内側も含む全身で起こっているのです。

更年期はドライアイ、ドライマウス、ドライスキンなどホルモンが関係する場所の乾燥がすすむため、膣内も乾燥して自浄作用がダウンします。おりものが減るので下着が擦れて痛んだり、ヒリヒリ脆くなったり。排尿時に痛むことも少なくない。免疫力もおちるので、膀胱炎も起こしやすくなります。縫い目が肌に当たるとかゆくなるので下着を裏返して着用しているという人も。こういう事情もあり、閉経後はレースのきれいなランジェリーではなくコットン素材のシンプルなショーツの着用率が上がります。以前はなんでもなかったのに最近どうも皮膚がかゆい・・・という人は老化による乾燥が進行しているサインかもしれません。とはいえ、婦人科に外陰部の痛みやかゆみで相談にいってよいものか。泌尿器科にいったほうがよいのか、どの科にかかればよいのかわからない・・・ということが起こります。

そして「子宮がん検査が前よりもすごく痛かった!!」という話もすっっごく多い!これも内部の潤いが無くなり乾いたところに検査器具が入ってくるから痛いんです。しかし検査を避けたせいで病気の発見が遅れてしまうのは無念としかいいようがない。だからやっぱり、検査は受けられるものなら受けておきたいですよね。

そしてこういう状態になっていることを考慮せずにセックスすると、内部に擦り傷ができて雑菌が繁殖したために炎症を起こしたり、傷から出血したり、膣炎になってしまうことも。抗生物質で炎症は治るけれど、繰り返すのは憂鬱。毎回抗生剤をとるのも考え物。万が一の耐性菌のリスクも心配。実際、膣萎縮や硬くなっているのを本人が自覚しておらず「入らなかった・・・」、乾燥しているせいで「痛いし血が出た」的な話はほんとにあります!!(最近も友人から相談されたしね)特に1年以上セックスレスの方、閉経後の方はくれぐれも気をつけてくださいね。閉経前で「わたしは大丈夫!」なんて思っていても、例外は無いと思っておいたほうがいいです。

気になる方は医療機関で膣ダイレーターの購入を相談してみてください。もちろん、男性にも協力してもらってくださいね。そういう協力や気遣いができなかったり、デリカシーのない言葉で馬鹿にするようなショボい人間は、あなたにふさわしくないので相手しなくていいです。とっとと見切りつけて次に行ってください。

私は、うちのお客様は素敵なパートナーと深い信頼関係を築くに値する、その価値のある女性ばかりだと思っていますよ。

明日はデリケートゾーンのケアについて記しますね。