ロレッタブログ

【外反母趾】足底板を使うわけ - 2018.01.29

新調したフィンコンフォートがとっても履き心地よい!10年前に購入したものよりもよい品が入手できてうれしい!!
さっそく足底板も入れて、毎日履いています。

実はわたしは幼少期から外反母趾で、足幅が細くて指は長いという、何度も装具士さんたちには「これはとても疲れやすいでしょうね・・・」と気の毒がられてきた足をしています。(苦笑)横アーチがもっとちゃんとあればかなり楽なのだろうとは思います。が、幼少期から無いものはないので仕方がない。

私としては、「できる限りオペをせずに悪化を防ぎたい。でもいずれオペも必要になる可能性は高いから心の準備はしておこう」と考え、30代のうちは治療用インソールを足専門病院の義肢装具士さんにオーダーメイドで作っていただいて、メンテナンスしつつ毎日使用しています。

主治医曰く「外反母趾はハイヒールなど靴が原因って思いがちだけど、子供の頃からじゃ明らかに違うってわかるでしょ。靴を履かないで生活している人の中にも外反母趾のある人がみつかってる。外反母趾は遺伝から起こる症状。親に似るのは顔だけじゃなくて骨格も似る。だからアーチの有無も親類や誰かのアーチをそのまま受け継いでいることが多い。外反母趾になる人は何をしてもなる。ならない人はならない

さらに「実は全世界の人口の7割が回内、2割が回外。ゆがみがないまっすぐな骨格の足を持つ人はたったの1割」のだそう。

たしかに、解剖学を学んでいても「全身がニュートラル(ゆがみのないアラインメント)な人はいない」と書いてあるし、私もそう思う。人間はそんな風にはできていない。
「ゆがみがある身体はだめ!ゆがみがない身体にならなければ!」というような0か100かの思考って、ありもしない理想を追っていて近視眼的で徒労でしかない。人体の中に詰まっている内臓がそもそも左右対称じゃない。右利き左利きがある。左右の発達具合はある程度違っていて当然。「自分なりの機能的な身体をできる限り維持できるようにアンバランスを最小限にしていこう」という心持ちでいたほうがもう少し気が楽になるんじゃないかと思う。
美とかパーフェクトって状態「be」のこと。永久停止しないものだから。

この世に存在しない『パーフェクト』と自分を比較して悩んだり落ち込んだり、神経症的に理想を追い求めるのって、本人がそれが楽しくて好きでやってるならまだしも、やってて楽しくないし幸せでもないのならその思考のクセをそろそろ見直す時期がきたというサインだと思います。

話戻って。
オペは骨切りなので出来る限りスムースに機能を快復させたい。閉経すると骨密度、筋力、身体快復能力が一気に低下するので、そこでのオペ後のリハビリにも日数がかかりそう。実際、医師も装具士も「若い方が回復力はある」とのこと。そりゃなんでもそうですよね!こういうオペのことや予後のリハビリ、早期復帰を考慮すると、当然今のうちに骨量と筋肉のレベルを最大限底上げをできるだけしておきたい、という結論になる。だって、一生この身体で生きるのだから。

だからうちのサロンのHPにはこう書いてあるんですよ。

『生まれ持った身体には「変えられないところ」もありますが、「変えられるところ」も必ずあるはずです。あなたが今よりももっと良くなるために「あなたが何かしてあげられること」は、必ずあるはずです。その時々にできることの最善を尽くし、正しい方法で正しいケアを毎日続けてあげれば、必ずお肌はより美しく、健やかに進化します。』

いずれ自分の人生で起こるであろうことに備えてできることって、皆きっと何かあるはずです。たとえ今できることを精いっぱいやっても、想定外のことも沢山あるもの。だけど、無計画&無防備のまま心身ともにダメージをくらうのと、予めその時のために心身を整えておいて事がおきるのとでは、やっぱり違うのではないかと思う。